FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は反発:税制改革案の減税を好感した買い

NYダウは56.39ドル高の22340.71、ナスダックは73.10ポイント高の6453.26で取引を終了した。トランプ米政権による税制改革案の内容を見極めたいとの思惑から弱含む場面もあったが、税制改革案が法人税の引き下げなどが米企業の財務改善につながるとの思惑から買いが入った。また、米長期金利の上昇を受けて利ざやの拡大が期待される金融株が買われ、相場の上昇をけん引した。また、減税の恩恵をうけるとの思惑から、ハイテク株も先行され上げ幅を拡大した。VIX指数は10.17から9.87へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルが総じて強含み

ドル/円は、欧州時間から全般にドル高が強まった流れを引き継いで買いが先行した。日経先物が上昇したほか、米長期金利の上昇が一服したことをながめ一時113.25円まで上げた。ただ、その後は株価の失速や米長期金利上昇が一服したことを受けて伸び悩む展開になった。米トランプ政権と与党・共和党指導部は法人税20%に引き下げるなどの税制改革案を公表したが、内容が事前に伝わっていたこともあり、材料出尽くしの売りが進んだ。売り一巡すると株価が再び上昇したことで112.90円付近まで戻すなど、総じて荒い値動きとなった。ユーロ/ドルは、ドル高が進んだ影響から売りが進み、一時1.1717ドルと8月18日以来の安値をつけた。一巡後はドル買いが一服したことで1.1770ドル台まで切り返す場面も見られた。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫の減少を好感

米エネルギー上昇局(EIA)がこの日発表した週間統計では、先週の原油在庫は184.6万バレル減少していたことが買い材料となった。ガソリン在庫は予想に反して増加した。原油在庫の減少は予想外だったが、OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方は残された。

 

NY金・銀先物市場は続落:安全資産としての需要が後退

トランプ米大統領と共和党首脳部は税制改革の買い陽を発表したことが売り材料となった。米長期金利が上昇し、安全資産としての金需要が後退した。また、27日発表された米8月耐久財は市場予想を上回ったことや、外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことも売り材料となった。

 

米国債券市場は続落:米税制改革案で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.08%高い(価格は下落)2.31%で終了した。米トランプ政権が税制改革案を公表すると、米景気が刺激されるとの見方が強まり、債券売りが優勢となった。

 

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