FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:割高株に利益確定売りで軟調

NYダウは53.36ドル安の22359.23、ナスダックは33.35ポイント安の6422.69で取引を終了した。米FOMC結果発表を受けて年内利上げ観測を背景にハイテク株など割高感のある銘柄が売られた。連日で過去最高値を更新していただけに利益確定売りも広がった。米週間新規失業保険先生件数や米8月景気先行指数が予想を上回る良好な内容となったが、材料視されなかった。VIX指数は9.78から9.67へ低下した。

 

東京外国為替市場:米長期金利反転上昇でドル買い

ドル/円は、米長期金利の低下を横目に112.10円台まで下落した。しかし、前日NY時間高値から下押しした水準である112.09円が目先のサポートとして意識されると、買い戻される展開となった。その後、米長期金利が上昇に転じたうえ、日経先物が上昇したことも支えに112.50円台まで反発した。ユーロ/ドルは、米長期金利が一時低下したことや、ポンド/ドルの急伸につれて1.1953ドルまで上昇した。一巡すると1.1930ドル前後での持ち高調整が続いた。

 

NY原油先物市場は下落:一旦利食い売り優勢

ロシアのノバクエネルギー相が『減産延長について具体的に協議するには時期尚早』との見解を示したことで、OPEC加盟国と非加盟国による協調減産体制延長への強い期待はやや低下した。そのため、短期筋などの利食い売りに押される展開となった。また、米長期金利の下げ渋りや株安も意識された。

 

NY金先物市場は大幅反落:米12月追加利上げ観測を嫌気

NY金先物市場は、8月25日以来の清算値ベースで1300ドル割れとなった。米FOMC結果発表を受けて、米長期金利の上昇や12月追加利上げ観測が台頭していることが嫌気された。ただ、ユーロ高・ドル安に振れる展開となったが、特に材料視されなかった。FOMCでバランスシート正常化への作業は10月に開始されることが決まったことから、金の上値は重くなった。ただ、今週末は国連やトランプ大統領の新たな制裁に対して、北朝鮮の挑発行動の実施リスクもあり、大崩れする可能性も考えにくい。

 

米国債券市場は続落:米12月利上げ観測を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.27%で終了した。足もとの下落に対する買い戻しも見られたが、米12月利上げ観測を背景に売りに押し戻された。

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