FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:引けにかけて持ち直す展開

NYダウは41.79ドル高の22412.59、ナスダックは5.28ポイント安の6456.04で取引を終了した。朝方はFOMCの結果発表を午後に控えて小動きとなった。FOMCでバランスシート正常化プログラムが10月に開始されることが決定された。また、ハリケーンによる経済への影響は一時的との見方から年内残り1回の利上げ見通しは据え置いた。発表直後は50ドル超下げたが、米長期金利の急上昇に伴い金融株などが買われ40ドル超高まで持ち直した。VIX指数は10.18から9.78へ低下した。

 

NY外国為替市場:FOMC結果を受けドル全面高

ドル/円は、NY市場序盤は米長期金利低下幅縮小を支えに111.20円台から111円台半ばまで持ち直したが、FOMCの結果を控えて上値も限られた。FOMCの結果を受けて一時111.10円台まで下押しする場面があったが、12月利上げが示唆されたことで米長期金利が急上昇したことで、ドルが全面高となった。7月18日以来の112.53円まで買い上げられた。引けにかけては反動が出て112.10円付近まで伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、FOMCを控えて1.200ドルを意識した持高調整が続いた。FOMCの結果公表直後に1.2037ドルまで上げたが、米長期金利上昇したことで、1.1861ドルまで急速に下げ幅を広げた。ただ、引けにかけては買い戻しも入り1.19ドル台まで回復した。

 

NY原油先物市場は反発:50ドル台を回復

主要産油国による減産体制が2018年以降も維持されるとの思惑が広がっており、需給改善への期待は持続している。一時50.65ドルと5月25日以来ほぼ4カ月ぶりの高値を付けた。NYダウが堅調推移したことも原油価格に対する支援材料となった。

 

NY金は反発・銀先物市場は下落:FOMC前でポジション調整主体

FOMC会合の結果判明を控えてポジション調整的な取引が主体となり、方向感の乏しい展開だった。前半為替市場でユーロ高・ドル安に振れる場面があったことから、金は底堅い動きをみせていた。ただ、FOMCの結果を受けて、主要通貨に対してドルが強含んだことから、金に売りが出て一時1300ドルを下回った。

 

米国債券市場は続落:FOMC結果を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.26%で終了した。FOMCで12月利上げが示唆され、債券売りが加速した。ただ、引けにかけてはやや買い戻しが進んだ。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ