FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:ボーイングやアップルが上昇に寄与

NYダウは64.86ドル高の22268.34、ナスダックは19.38ポイント高の6448.47で取引を終了した。連日で史上最高値を更新した。朝方は北朝鮮が再び日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したほか、ロンドンで発生したテロ事件や軟調な8月小売売上高を受けて小動きとなった。しかし、主力機で好業績への期待が高まったボーイングが上げ幅を拡大したほか、3Mやiphone新モデルの予約を開始したアップルも指数の上昇に寄与して、上げ幅を拡大した。VIX指数は10.44から10.17へ低下した。

 

外国為替市場:米小売市場悪化でドル売り調整

ドル/円は、米8月小売売上高や米8月鉱工業生産が予想を下回ったことで7月28日以来の高値となる111.34円から110.62円まで失速した。低下に転じていた米長期金利が再び上昇すると111円台を回復した。しかし、週末を控えて110.85円前後で次第に方向感がなくなった。ユーロ/ドルは、低調な米小売り売上高などを手掛かりに1.1987ドルまで上げたが、米長期金利が再び上昇すると次第に上値が切り下がった。ユーロクロスの下落も重しとなり1.1930ドル付近まで弱含んだ。

 

NY原油先物市場は横ばい:リグ稼働数の減少を好感

原油需要均衡への期待で買いが先行したが、発表された米主要経済指標の悪化を嫌って売りが強まる場面があった。しかし、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した石油掘削設備(リグ)は前週比7基減の749基となったことから、需給改善の思惑が浮上し、原油先物は引けにかけて買い戻しが優勢となり、前日の水準まで戻した。

 

NY金・銀先物市場は下落:米国株高や年内利上げの思惑も嫌気

この日発表された米主要経済指標の悪化したが、14日に発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回っていたことから、年内追加利上げの可能性が残っていることで、金の上値は重かった。さらに米国株が史上最高値を更新するなか、安全資産とされる金売りが出やすかった。また、19-20日開催される米FOMCの会合結果を見極めたいとの理由で一部の投資家は様子見を続けている。ただ、北朝鮮によるミサイル再発射を受けて地政学リスクは再び高まっていることから、安全資産としての金買いも散見された。

 

米国債券市場は反落:持ち高調整の売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.20%で終了した。米主要経済指標が悪化したことから、安全資産としての債券買いが強まった。ただ、来週の米FOMCを非開けて持ち高調整の売りが広がり、上値が切り下がった。

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