FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:原油高・米長期金利上昇を好感

NYダウは39.32ドル高の22158.18、ナスダックは5.91ポイント高の6460.19で取引を終了した。連日で過去最高値を更新した。米税制改革への期待から買いが入ったが、高値警戒感から利益確定売りも出てしばらく方向感が出なかった。ただ、原油価格高や米長期金利が上昇したことが好感され、引けにかけて上昇した。VIX指数は10.58から10.50へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇から総じてドル買い

ドル/円は、米8月生産者物価指数(PPI)が前月から上昇したため米長期金利の上昇に伴うドル買いが強まった。また、『トランプ米大統領は法人税率15%を断固として主張している』との報道が伝わったほか、ライアン米下院議長が『9月25日の週に税制改革の草案を公表する』と発言した。そのため、米税制改革への期待から全般ドル買いが加速した。米長期金利が一転上昇したほか、NYダウや日経平均先物の上昇も支えに110.69円と8月16日以来の高値を更新。一巡すると110.38円まで利食い売りに押される場面があった。ユーロ/ドルは、ドル全面高の流れに沿って昨日安値の1.1926ドルを下抜けると、ストップロスを継続的に巻き込んだ。また、ユーロクロスの下落につれた面もあり、1.1873ドルまで下げ幅を広げた。

 

NY原油先物市場は上昇:需要拡大見通しを好感

国際エネルギー機関(IEA)とOPECは需要見通しを上方修正したことが好感された。ドルが主要通貨に対して強含んだことは、特に意識されなかった。また、OPEC加盟国と非加盟国が2018年3月末の減産合意期限の延長について協議していることも買い材料となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米税制改革進展期待から売り優勢

外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含んだことや、米長期金利が上昇したことが嫌気された。また、ライアン米下院議長が『税制改革の概要を25日週に公表する』、『民主党による中間層の税制改革支持を歓迎する』とのコメントが伝わったことも売り材料となった。米税制改革に関する協議進展への期待が広がり、安全資産としての金買いは後退した。

 

米国債券市場は続落:米税制改革進展の思惑から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は上昇)2.19%で終了した。米税制改革が進むとの観測が債券売りにつなったほか、米国株高も相場の重しとなった。米30年物国債入札の結果が『低調だった』と受け止められたことも嫌気された。

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