FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:地政学リスク懸念が後退

NYダウは56.97ドル高の21865.37、ナスダックは18.87ポイント高の6301.89で取引を終了した。北朝鮮のミサイル発射を受けて序盤に一時130ドル超下落したが、米国との軍事衝突には至らないとの楽観的な見方から、売り一巡後は押し目買いが優勢となった。米8月消費者信頼感指数が予想を上振れたことも支えとなり一時70ドル超高まで上昇した。VIX指数は11.32から11.70へ上昇した。

 

NY外国為替市場:全般ドルの買い戻しが優勢

ドル/円は、株安を背景に欧州時間には一時108.26円まで下落したが、年初来安値108.13円がサポートとして意識されると、その後は買い戻される展開になった。130ドル超下落して始まったNYダウがプラス圏を回復したことも支えとなった。また、米8月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったほか、米長期金利が低下幅を縮めたことも買い戻しを誘った。ユーロ/ドルは、欧州序盤に一時1.2070ドルと2015年1月2日以来の高値まで上昇したが、一巡後は利食い売りが優勢となった。

 

NY原油先物市場は続落:操業再開時期未定を嫌気

ガソリン先物は堅調推移となったが、主要製油所の操業率低下の影響で原油需要は短期的に減少するとの見方が多く、原油先物は伸び悩んだ。原油需要の減少は一時的との見方が多いが、製油所の操業再開時期ははっきりしていないことから、原油先物の早期の反発の可能性は低いとみられている。

 

NY金は続伸・銀先物市場は反落:地政学リスク後退で上げ渋り

金先物市場は、1310.60ドルから1331.90ドルのレンジで推移した。北朝鮮によるミサイル発射を受け、地政学リスクへの警戒感から米国株売りが先行し、金が上昇する展開となり、一時昨年11月9日以来の高値を付けtあ。ただ、米8月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか、北朝鮮情勢への緊張が一服すると、金は上げ幅を縮小する展開となった。

 

米国債券市場は上昇:米国株価持ち直しで上値重く

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.13%で終了した。北朝鮮情勢の緊迫化を受けて債券買いが先行した。一時利回りは2.08%と昨年11月10日以来の水準まで低下した。しかし、その後は米国株が買い戻されたほか、米8月消費者信頼感指数が強い結果だったため上値が重くなった。

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