FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:手掛かり材料難から持ち高調整売り

NYダウは30.27ドル高の21813.67、ナスダックは5.68ポイント安の6265.64で取引を終了した。コーン国家経済会議(NEC)委員長が税制改革法案の年内成立に意欲を示したことで、買いが先行した。その後はイエレン米FRB議長が金融政策に言及しなかったことあって手掛かり材料を欠いたものの、持ち高調整目的の売りい押されて徐々に上げ幅を縮めた。VIX指数は12.23から11.28へ低下した。

 

NY外国為替市場:ユーロ高けん制なくユーロ買い優勢に

ドル/円は、イエレン米FRB議長の講演直前には思惑的なドル買いが入り、一時109.84円まで値を上げた。しかし、講演後は一転してドル売りが優勢になった。金融政策について言及しなかったことで、市場では『タカ派発言を期待していた向きからの失望売りが出た』との指摘があった。米長期金利の低下とともにドルが全面安となった。その後も109円台前半で戻りの鈍い動きが続いた。ユーロ/ドルは、欧州時間からの流れを引き継いで買いが優勢となった。市場では『ドラギECB総裁の講演でユーロ高へのけん制がなったことも買いを誘った』との指摘があった。その後の発言でユーロ買いも一服したが、総じて底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反発:ハリケーンの影響受け買い優勢

ハリケーンの接近によって米メキシコ湾岸の原油生産の約22%がストップしたことが買い材料となった。米エネルギー省は、ハリケーンの影響を考慮して、米国の非常備蓄原油放出する用意があると発表した。メキシコ湾岸地域の製油所閉鎖に伴い原油在庫の積み上がりが予想さえていたが、生産停止による供給不安が台頭し、一転して原油相場を下支えした。米国石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した掘削設備(リグ)稼働数が前週比4基減の759基となり、2週連続の減少となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:ドル弱含みで買い優勢

NY金先物市場は、1281.30ドルから1301.40ドルのレンジで推移した。イエレン米FRB議長が、金融政策に関して言及しなかったことから、ドルが主要通貨に対して弱含んだことで買いが優勢となった。ただ、金は底堅い展開だが1300ドルでのもみ合い相場が継続。

 

米国債券市場は反発:金融政策に言及なく買い安心感

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.16%で終了した。イエレン米FRB議長がこの日の講演で金融政策について言及しなかったため、米国債には買い安心感が広がった。

 

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