FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:トランプ大統領発言を嫌気した売り優勢

NYダウは87.80ドル安の21812.09、ナスダックは19.07ポイント安の5278.41で取引を終了した。トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算が確保できなければ、政府機関の閉鎖も辞さないと言及し、政権運営への懸念から売りが先行した。さらに北米自由貿易協定(NAFTA)破棄の可能性を示唆したことも嫌気され、終日軟調な展開となった。ただ、週末のジャクソンホールシンポジウムの講演内容を見極めたいとのムードも強く下値も限られた。VIX指数は11.35から12.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期低下で総じてドル売り

ドル/円は、米国株や日経先物がさえない動きとなり、リスク回避のドル売りが先行した。米国の7月新築住宅販売件数や8月製造業PMI速報値が予想を下回ったことも相場の重しとなり、米長期金利の低下とともにドル売りが強まった。また、『北朝鮮が米韓軍事演習を非難し、英国や豪州に対して米国の火遊びに参加するなと警告した』との報道が伝わると、地政学リスクの高まりを嫌気した円買い・ドル売りが強まり109円台割れとなった。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が『金融政策は新たな取り組みに対して常に準備する必要』と述べたことを受けて、欧州時間にユーロ高が進んだ流れを引き継いだ。

 

NY原油先物市場は続伸:在庫減少で需給改善を好感

米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計で原油在庫は8週連続で減少し、ガソリン在庫も減少したことが買い材料となった。原油在庫の減少幅は予想をやや下回ったものの、需給改善につながる要因とみなされた。

 

NY金・銀先物市場は反発:トランプ大統領発言を受け金買い優勢

NY金先物市場は、1287.90ドルから1297.00ドルのレンジで推移した。トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設に関する予算確保が出来なければ、政府機関の閉鎖も辞さないと言及し、政権運営への懸念から金買いが優勢となった。ただ、1300ドルを目前にもい合い相場となっている。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の動き強まり買い優勢

米国債市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.16%で終了した。米政権運営の先行き不透明感の高まりや、米住宅関連指標が低調な結果となったことも買い材料となった。

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