FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場:自立反発狙いの買いで持ち直し

NYダウは29.24ドル高の21703.75、ナスダックは3.40ポイント安の6213.13で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しいなか、トランプ政権の先行き不透明感がた高まっているほか、北朝鮮情勢などの地政学リスクが嫌気されて売りが先行した。その後は、週末に開催される金融・経済シンポジウムの講演内容を見極めたいとの思惑もあり、相場の下落が続いた反動から自立反発狙いの買いが入り、引けにかけて持ち直した。VIX指数は14.26から13.19へ低下した。

 

NY外国為替市場:米債務上限リスクが緩和しドル買い戻し

ドル/円は、NY勢の参入後は全般ドル安が進んことでドル売りが先行した。また、米高の7月シカゴ連銀全米活動指数が予想外のマイナスに落ち込んだため米長期金利が低下したこともドル売りにつながった。その後、ムニューシン米財務長官が現職に留まる意向を再確認したほか税制改革実施を公約した。さらに、マッコーネル共和党上院内務総務が米国の債務上限引き上げで自信を表明したため政府機関封鎖の懸念が後退しドル売りも一服した。ユーロ/ドルは、全般にドル安が進んだ流れに沿ったほか、ユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いが入った。一時1.1828ドルまで上昇した。ただ、その後は持ち高調整売りに押されて買いも一服した。

 

NY原油先物市場は反落:利益確定売りが優勢

短期筋などの利食い売りに押される展開となった。米7月シカゴ連銀全米活動指数が悪化したことや、地政学リスクの存続が嫌気された。米国内の原油生産が直ちに減少するとの見方は増えていいないことから、需給関係の大幅な改善は当面期待出来ないとの見方。また、前週末に大幅上昇したあとだけに利益確定売りが優勢となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:米政権不安や地政学リスク懸念で買い優勢

NY金先物市場は、1286.20ドルから1299.70ドルのレンジで推移した。トランプ政権の先行き不透明感が高まっているほか、米韓の合同軍事演習が開催されたことから北朝鮮情勢を巡る地政学リスクが懸念されて、米国株は方向感に乏しい展開になった。そのため、リスク回避の流れがやや先行したことで金は底堅い展開となった。1300ドル手前でのもみ合い商状となっている。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の動きから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.18%で終了した。米政権の先行き不透明感や北朝鮮などの地政学リスクが嫌気され、安全資産とされる債券需要が高まった。

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