FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:利益確定で上値の重い展開

NYダウは5.28ドル高の21998.99、ナスダックは7.22ポイント安の6333.01で取引を終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクの後退や良好な米経済指標を受けた買いが入った。しかし、主要小売決算が嫌気されたほか、高値警戒感による利益確定の動きも広がり、売り買いが交錯する展開となった。年間を通して9月の米国株のパフォーマンスが悪いことから、利益確定売りが入りやすい。VIX指数は12.33から12.04へ低下した。

 

NY外国為替市場:方向感の乏しい展開に終始

ドル/円は、米7月小売売上高や8月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回る強い結果となり、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。7日高値110.92円が目先の上昇目処として意識されると、米長期金利が上昇幅を縮小するなか、一旦110.40円付近まで伸び悩んだ。ただ、引けにかけて再び米長期金利が上昇したため110.70円台まで上げた。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標の発表後にドル買いが強まった場面では一時1.1687ドルまで下押ししたものの、その後は徐々に底堅くなった。その後はユーロクロスの上昇につれ1.1740ドル台まで下値を切り上げた。

 

NY原油先物市場は小幅続落:米シェール増産を嫌気

米国内におけるシェール増産を嫌ってNY原油先物はいちじ47.02ドルまで売られたが、16日発表予定の米原油在庫統計への期待でショートカバー的な買いが入った。また、良好な米経済指標も買い材料となった。売り一巡後は買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。

 

NY金・銀先物市場は下落:地政学リスクの緊張緩和で売り優勢

NY金先物市場は、1272.70ドルから1287.70ドルのレンジで推移した。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射を見送るとの報道を受けて、地政学リスクの緊張が和らぎ安全資産としての金に売りが出た。

 

米国債券市場は続落:地政学リスク後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.27%で終了した。北朝鮮リスクが和らいだことからの売りが出たほか、良好な米経済指標の発表が相次いだことも相場の重しとなった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ