★米国株式市場は上昇:北朝鮮問題の地政学リスク後退を好感
NYダウは135.39ドル高の21993.71、ナスダックは83.68ポイント高の6340.23で取引を終了した。先週末北朝鮮問題を巡って米政府高官から外交的な解決を目指す発言が相次ぎ地政学リスクへの警戒感がやや後退し買いが先行した。米長期金利の上昇も好感され、主力のハイテク株が上昇し、指数を押し上げた。VIX指数は15.51から12.33へ低下した。
★NY外国為替市場:ダドリー米NY連銀総裁発言受けドル買い戻し
ドル/円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことで109.40円台まで上値を切り下げたが、その後は買い戻しが優勢となった。ダドリー米NY連銀総裁が『9月にバランスシート縮小開始を決めるという市場の見方は不合理ではない』『経済が予想通りに展開すれば、年内にあと1回の利上げ実施を支持する』などの見解を示すと米長期金利が再度上昇幅を広げたため、欧州時間につけた高値の109.80円に迫る水準まで値を上げた。その後はやや上値が重くなった。ユーロ/ドルは、欧州時間に1.1838ドルまで上昇する場面があったものの、その後は次第に上値を切り下げた。米長期金利の上昇が重しとなったほか、ユーロクロスの下げにつれて売りも進み一時1.1770ドルまで下押しした。
★NY原油先物市場は大幅反落:中国の製油活動低下を嫌気
中国における製油活動は低下しており、原油需要の増大は期待出来ないとの見方が広がったことが下げ要因となった。一方で、リビア最大の油田での生産が大幅に減少との報告を受けて一時買われる場面もあったが、買いは続かなかった。市場では『OPEC加盟国、非加盟国が減産を順守し、さらに原油需要が増加しなければ、原油価格が安定的に推移することは難しい』との見方が依然として多い。
★NY金は反落・銀先物市場は続伸:地政学リスクがやや緩和
NY金先物市場は、1284.20ドルから1296.40ドルのレンジで推移した。先週末米政府高官から北朝鮮への非軍事的解決を示唆する発言がでたことで、北朝鮮情勢を巡る緊張が和らぎ、安全資産としての金の上げが一服した。
★米国債券市場は下落:米国株高とNY連銀総裁発言を嫌気
米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.22%で終了した。米国株式市場が大幅上昇したことや、ダドリー米NY連銀総裁が年内の追加利上げに言及しことが嫌気され売りが優勢となった。
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