★米国株式市場は下落:地政学リスク高まりを嫌気
NYダウは36.64ドル安の22048.70、ナスダックは18.13ポイント安の6352.33で取引は終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりからアジア・欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。また、複数の主要企業の決算内容も嫌気され、終日軟調推移となった。一時90ドル近く下げたが、引けにかけては下げ渋った。VIX指数は10.96から11.11へ上昇した。
★NY外国為替市場:主要通貨は地政学リスクに振れる値動き
ドル/円は、米国と北朝鮮の関係緊迫化でリスク回避のドル売り・円買いが強まったが、下サイドでは本邦実需勢のドル買いが観測され下値が堅かった。その後、予想を上回った米4-6月期非農業部門労働生産性速報値、6月卸売在庫改定値/売上高を受け、ドル買いが再燃した。その後、NYダウが90ドル近く下げたためドルは失速したが、NYダウが引けにかけて下げ渋ると110円台を回復した。ユーロ/ドルは、1.1740ドル前後でのもみ合いが続いた後、まとまったユーロ売りが持ち込まれると目先のストップロスを誘発した。ただ、1.17ドル割れの水準で下値の堅さを確認すると買い戻しが優位になり、終盤には1.1760ドル台まで持ち直した。
★NY原油先物市場は反発:原油在庫の減少を好感
米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫は予想以上に減少したことが材料視された。ガソリン在庫は減少予想に反して増加したが、夏季を過ぎると在庫増加の可能性があることは想定されており、売り材料とならなかった。OPEC加盟国と非加盟国は2018年3月まで協調減産を継続し、減産が遅れている国に改善を促すことは原油価格に対する支援材料となっている。
★NY金・銀先物市場は上昇:北朝鮮と米国の緊張感の高まりで買い優勢
NY金先物市場は、1260.20ドルから1277.80ドルのレンジ推移した。北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株も売りに押された。リスク回避の流れが強まったことで、安全資産とされる金に買いが入った。
★米国債券市場は反発:米長期債入札低調で伸び悩み
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.24%で終了した。北朝鮮情勢の緊迫化を背景に安全資産とされる債券は買いが先行した。しかし、米10年債入札の結果が『低調だった』と受け止められると伸び悩んだ。
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