FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

NY株式市場はまちまち:NYダウは強いが高値警戒感から利食い売りも

NYダウは9.86ドル高の22026.10、ナスダックは22.30ポイント安の6340.34で取引を終了した。朝方は史上最高値を5営業日連続で更新したことで、前日終値前後で方向感を欠いたもみ合い相場となった。米7月ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったほか、現価格が下落しS&P500とナスダック総合指数に売りが広がったものの、週末に雇用統計結果を見極めたいとの思惑から下値は限られた。VIX指数は10.28から10.44へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルはロシアゲート報道で一段安

ドル/円は、英利上げ観測後退からポンド/円が急落したことにつれたほか、米長期金利が低下したことも重しとなり、110.20円台まで下げた。売り一巡後は110.50円近辺まで反発したが、米7月ISM非製造業指数が市場予想を下回ったことでドル売りが再開し、一時109.90円台まで下げ足を速めた。ただ、110円台割れではドル買い意欲も強く、110.20円台まで下げ渋った。その後『モラー解くべうt検察官はロシア問題調査で大陪審を設置する』との報道を受けて再び売られた。ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの急伸や米長期金利の低下を支えに買いが先行した。また、市場では『ロンドンのフィキシングに向けた買いが持ち込まれた』との指摘もあり、1.1893ドルまで強含んだ。一旦1.1860ドル台まで失速したが、ロシア問題絡みの報道で全般ドル売りとなったことから底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は米国内の原油増産懸念を嫌気

米国の原油在庫統計でガソリン在庫と原油在庫は減少しているが、米国内の原油増産によって供給超過の状態が長期化するとの懸念が嫌気された。また、7-8日に開催されるOPEC加盟国と非加盟国との専門家会合を前に、ポジション調整目的の売りが出た。主要産油国が生産量を一定の水準以下に抑えられない場合、原油先物の上値は重くなるとの指摘もある。

 

NY金・銀先物市場は続落:米雇用統計控え利益確定売り優勢

NY金は、1256.60ドルから1269.80ドルのレンジで推移した。予想を下回る米経済指標や原油価格が下落し、S&P500指数とナスダック総合指数が下落したものの、米7月雇用統計結果を見極めたいとの思惑から、利益確定売りが優勢となった。

 

★米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.22%で終了した。英利上げ観測が後退し英国債券が急伸した影響を受けた。また、市場を下回る米経済指標や『モラー特別検察官はロシア問題調査で大陪審を設置する』との報道も安全資産としての債券買いを誘った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ