FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:アップルの好決算を好感した買い優勢

NYダウは52.32ドル高の22016.24、ナスダックは0.29ポイント安の6362.65で取引を終了した。四半期決算を好感したアップルが指数の上昇に寄与し、初めて2万2000ドル台に乗せた。一方で、通信セクターを中心に売りが広がり、上値の重い展開となった。NYダウは連日で史上最高値を更新した。VIX指数は10.09から10.28へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルは米長期金利と米国株動向に振れる展開

ドル/円は、7月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比17万8000人増となり、市場予想の19万人増を下回った。ただ、前月の数値が15万8000人増から19万1000人増に上方修正されたこともあり、米長期金利の上昇につれて110.98円まで上げた。しかし、111円台を回復できず上値の重さを嫌気した売りに押された。米長期金利が低下に転じ、NYダウが失速するとドル売りが加速した。その後、NYダウが持ち直し、米長期金利が上昇したことで110.70円台まで回復した。ユーロ/ドルは、1.1830ドル前後でのもみ合いが続いたが、米長期金利の低下やドル/円の一転下落を横目に買いが強まった。一時1.1909ドルまで急伸したが、利食い売りに押され1.1850ドル台まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は反発:予想以上のガソリン在庫減を好感

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計でガソリン在庫が予想以上に減少したことが買い材料となった。また、原油在庫も減少したが、減少幅は予想を下回った。石油製品であるガソリンの消費が増え、原油に対する需要が高まるとの見方から買いが進んだ。市場では、ガソリンの需要は検討との見方が広がっており、原油先物のショートポジションを買い戻す動きが観測された。

 

NY金・銀先物市場は下落:米国株高を嫌気した売り

NY金は、1262.90ドルから1272.10ドルのレンジで推移した。アップルの好決算を受けて米国株が史上初の2万2000ドルの大台を上回ったことなどから金は上げ一服となった。ただテクニカル的には上昇基調は継続している。

 

米国債券市場は反落:米国株高を嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.27%で終了した。米国株の失速した場面では、リスク回避の債券買いとなったが、米国株が持ち直すと上値が切り下がった。

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