★米国株式市場は上昇:米企業の好決算と追加利上げ後退観測で買い
NYダウは72.80ドル高の21963.92、ナスダックは14.81ポイント高の6362.94で取引を終了した。アジア・欧米株がほぼ全面高となったことを好感して買いが先行した。複数の主要企業決算が好感されたほか、インフレ指標の一つである個人消費支出(PCE)の伸びが鈍化したことで、追加利上げ観測が後退したことも買い材料となった。さらに、米金融監督当局はボルカー・ルールの修正で合意したとの報道を受けて金融株中心に買いが優勢となった。VIX指数は10.26から10.09へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利の低下とともにドル弱含み
ドル/円は、欧州株やNYダウ先物の上げ幅拡大を支えに110.59円まで買いが先行したが、一目均衡表の雲の下限が意識され上値を抑えた。米7月ISM製造業景況指数、6月建設支出が予想を下回ったほか、原油価格の下落、米国の7月自動車販売が予想以上に減少したことが嫌気され米長期金利が低下したことを受けて一時110円割れとなる109.90円台まで下げた。ただ、110円台割れの水準では下値の堅さを確認すると、引けにかけては買い戻され110円台前半での動きとなった。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下や弱い米経済指標を受けて1.1838ドルまで上げた後、ユーロ/円が売り込まれたことで1.1784ドルまで失速した。ユーロ/円が買い戻されると1.1830ドル台まで持ち直した。
★NY原油先物市場は反落:OPECの7月原油生産増を嫌気
OPECの7月産油量は増加したと伝わり、需給改善期待が後退した売りが優勢となった。供給超過の状態は解消されつつあるが、一部の産油国にとって生産量の大幅な削減は難しいとみられており、需要増大につながる材料がない場合、1バレル=50ドル超の水準維持は難しいとの声もある。また、米7月の自動車販売台数の減少も一部で材料視された。
★NY金は反発・銀先物市場は反落:米追加利上げ観測後退とドル安で買い優勢
NY金先物は、1262.00ドルから1273.30ドルのレンジで推移した。米国では、インフレ指標の一つである個人消費支出(PCE)の伸びが鈍化したことで、追加利上げ観測が後退した。また、ドルが主要通貨に対して弱含んだことも買い材料となった。
★米国債券市場は上昇:低調な米経済指標を受け買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.25%で終了した。低調な米経済指標を受けて米追加利上げ観測が後退し債券買いが優勢となった。
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