FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:良好な決算を受け買いが優勢

NYダウは60.81ドル高の21891.12、ナスダックは26.55ポイント安の6348.12で取引を終了した。良好な米企業決算が相次ぐなか、買いが先行し100ドル近く上昇した。ただ、ハイテク株の下落が重しとなり伸び悩んだ。今週発表される主要決算や重要経済指標の結果を見極めたいとの思惑から下値は限られた。ナスダック総合株価指数は3日続落となった。アマゾンやアルファベットなどが指数の下落に寄与した。VIX指数は10.29から10.26へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般ドル安傾向

ドル/円は、ユーロ/ドル中心に全般ドル安が進んだほか、『トランプ米大統領がスカラムッチ氏を広報部長の職から解任』との報道が嫌気されドル売りを誘った。ユーロ/ドルは、しばらく1.1730ドル前後で方向感の出ない展開だったが、ユーロクロスの上昇につれたユーロ買いが広がった。また、市場では『ロンドンフィキシングにかけて月末絡みのユーロ買いが持ち込まれた』との指摘もあった。一時2015年1月14日以来の高値となる1.1845ドルまで急ピッチで上げた。

 

NY原油先物市場は続伸:ベネズエラの政情不安も買い誘う

有力産油国のベネズエラの政情不安が原油供給減につながるとの見方が浮上した。また、原油在庫の減少が続いていること、米国内における生産量抑制、OPEC加盟国・非加盟国が減産合意を順守しているとの見方が広がり、1バレル=50ドルを約2カ月ぶりに突破した。市場では『OPEC加盟国・非加盟国による減産合意の順守が確認された場合、原油先物はもう一段の上昇があり得る』との見方が浮上している。

 

NY金は反落・銀先物市場は続伸:金のインド需要減速報道を嫌気

NY金先物市場は、1265.80ドルから1270.80ドルのレンジで推移した。米トランプ政権が嫌気されてしっかりとした展開だった。しかし、インドで需要が減少していると伝わったことなどが重しとなった。ただ、トレンド的には上昇基調を維持している。

 

米国債券市場は横ばい:欧州債券売りにつれた売りも

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.29%で終了した。欧州債券市場の下落(利回りは上昇)につれた売りが出たが、市場では『月末に絡んだ買いも観測された』との指摘もあり下値も限定的だった。

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