★米国株式市場はまちまち:決算内容次第の展開
NYダウは36.84ドル高の21833.39、ナスダックは5.93ポイント安の6376.26で取引を終了した。好調な決算だったシェブロンが指数を押し上げたほか、ユナイテッド・ヘルスやゴールドマン・サックスなど値がさ株の上昇も支えとなった。一方で、小売のアマゾンの決算が大幅減益となり、ハイテク株を中心に売りが広がった。共和党上院でオバマケアの一部撤廃法案が否決され、当面オバマケアの撤回が難しい状況となったことに加えて、北朝鮮によるミサイル発射で地政学リスクへの警戒感が高まった。米4-6月期GDP速報値が予想に概ね一致したほか、予想を上振れた米7月ミシガン大学消費者景況感指数が好感され、引けにかけて下げ幅を縮小した。VIX指数は10.11から10.29へ上昇した。
★NY外国為替市場:総じてドル売り優勢の展開
ドル/円は、4-6月期米国内総生産(GDP)速報値は予想通りの結果となったが、同時に発表された米4-6月期雇用コスト指数が前期比0.5%上昇と予想の0.6%上昇をわずかながら下回ったことで米長期金利が一転低下とともに売りが進行した。一時110.84円まで下げた後、すぐに111円台を回復したものの、『北朝鮮がミサイルを発射した』との報道が伝わると売りが再開。その後は総じて戻りの鈍い展開が続いた。ユーロ/ドルは、欧州時間からのユーロ買いの流れが継続した。弱い米雇用いコスト指数を受けて米長期金利が低下するとユーロ買いが強まった。
★NY原油価格は続伸:需給改善見通しとドル安で買い優勢
原油在庫の減少を手掛かりとなったことや米国内における生産量抑制によって、供給超過の状態は解消されつつあるとの見方が一段と広がった。また、ドルが主要通貨に対して弱含んだんことも買い材料となった。市場では『米国内での在庫調整はしばらく続く可能性があり、それが一巡すると在庫を一定水準まで積み上げる動きが出てくる』との見方が浮上している。ただ、生産量は以前の水準を下回ることは確実視されており、在庫増加のペースは緩やかになると予想されている。そのため、『原油価格に対する下押しの圧力はそれほど高まらない』との声が聞かれる。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数は前週比2基増の766基となった。
★NY金・銀先物市場は続伸:ドル安と地政学リスクの高まりで買い優勢
NY金先物市場は、1256.90ドルから1270.00ドルのレンジで推移した。米上院共和党がオバマケアの一部撤廃案を撤回したほか、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと伝わった。内外の政治リスクが意識された。またドルが主要通貨に対して弱含んだことも金に買いが集まった。
★米国債券市場は反発:米利上げ鈍化観測から買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.29%で終了した。4-6月期米雇用コスト指数が予想に届かず、院ルれ鈍化で米利上げペースが遅れるとの見方から債券買いが優勢となった。北朝鮮のミサイル発射も安全資産とされる債券買いを強めた。
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