FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:好決算受け買い優勢

NYダウは97.58ドル高の21711.01、ナスダックは10.57ポイント高の6422.75で取引を終了した。好決算を発表したボーイングが10%近く上昇し、1銘柄で140ドルほど指数を押し上げた。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が据え置かれ、雇用情勢m堅調との認識を示した。一方で、バランスシート縮小に関する新たな情報に乏しく、縮小開始が後ずれするとの思惑が広がり、相場への影響は限定的となった。NYダウやナスダック総合指数は連日の最高値更新となった。VIX指数は9.43から9.60へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMC声明受けドル全面安の展開

ドル/円は、米長期金利が低下したことを背景に一時111.70円台まで値を下げたが、好調な米企業決算を受けてNYダウが130ドル近く上昇すると買い戻しが優勢となった。米長期金利の低下幅縮小も支えとなり112円台を回復した。FOMCは市場予想通りの現状維持となったが、べランスシートの縮小時期が曖昧との見方が広がり米長期金利の低下幅拡大とともに一転してドルが売られる展開となった。ユーロ/ドルは、1.1635ドルを挟んだ値動きが続いたが、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が『緩和縮小について議論することは合理的』と述べるとユーロ買いが優勢となった。FOMC声明後にドル全面安となったことを背景に一時1.1739ドルと2015年1月15以来の高値を付けた

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の予想以上の減少を好感

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、先週分の原油在庫は予想以上に減少、ガソリン在庫は6週連続で減少していたことが買い材料となった。在庫減少や生産抑制は需給関係の改善につながるとの見方が広がり、短期筋の買いが入った。また、サウジアラビアが原油輸出を削減するとの意向を表明していることも引き続き買い材料となった。

 

NY金・銀先物市場は反落:米国株高を嫌気した売り

NY金先物市場は、1243.20ドルから1263.40ドルのレンジで推移した。NYダウなど米国株が史上最高値を更新すると、安全資産とされる金に売りが出た。ただ、時間外取引ではFOMCをきっかけに買いが優勢となっている。

 

米国債券市場は反発:FOMC声明受け買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.28%で終了した。FOMC声明で物価認識が慎重だったと受け止められ、債券買いが優勢となった。

 

 

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