FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:押し目買いから下げ幅縮小

NYダウは28.97ドル安の21611.78、ナスダックは4.96ポイント高の6390.00で取引を終了した。日銀やECBが金融政策の据え置きを決定したほか、複数の主要企業決算内容が好感され、買いが先行した。米経済指標は予想を上振れしたが、原油価格の下落や、アマゾンの参入懸念でホームセンター銘柄に類が広がった。また、トランプ米大統領のロシア疑惑捜査に関する一部報道が嫌気される形で60ドル超下落した。ただ、売り一巡後は押し目買いが入り、一時プラス圏を回復するなど下値は底堅かった。VIX指数は9.79から9.58へ低下した。

 

★NY外国為替市場:政治リスク報道でドルが総じて弱い展開

ドル/円は、欧州時間に一時112.42円まで値を上げたが、米長期金利が低下すると一巡後は上値を切り下げる展開になった。トランプ米大統領のロシア疑惑捜査に関する一部報道が伝わるとドル売りが優勢となった。その後、低調な米10年物インフレ指数連動債(TIPS)入札後に米長期金利が低下幅を縮めたことを支えにドル買い戻しが入り一時112円台を回復した。ユーロ/ドルは、ECB定例理事会後は変更がなかったことで1.1479ドルまで値を下げた。ただ、その後のドラギECB総裁が記者会見が始まると一転買い戻しが優勢となった。トランプ米大統領のロシア疑惑報道を受けると、一時1.1657ドルまで上げた。

 

★NY原油先物市場は反落:高値を付けた後の利益確定売り

市場序盤に一時47.55ドルと約1カ月半ぶりの高値を付ける場面もあった。しかし、北海ブレント9月限が反落したことを意識され、ポジション調整的な利益確定売りに押された。市場では、サウジアラビアは追加削減輸出削減を検討しているが、その後の産油国もさらなる減産を実行しなければ原油価格は安定しないとの見方がある。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:米政治リスク報道で金買い優勢

NY金先物市場は、1234.60ドルから1247.20ドルのレンジで推移した。日銀やECBが金融政策を決定したほか、原油価格の下落やNYダウの伸び悩みから金はしっかりした推移が続いた。また、トランプ米大統領のロシア疑惑捜査に関する一部報道が伝わるとドル売りが優勢となったことも支援材料となった。

 

★米国債券市場では反発:独国債がにつれた買いが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.26%で終了した。ドラギECB総裁の記者会見内容は金融政策正常化に対して慎重だったと債券市場では受け止められ、独国債が買われ米国債にも買いが波及した。ただ、米10年物インフレ指数連動債(TIPS)入札の結果が低調だったことでその後は売りに押された。

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