FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:貿易摩擦巡る先行き不安後退を好感

NYダウは346.41ドル高の25146.39、ナスダックは51.38ポイント高の7689.24で取引を終了した。ムニューシン米財務長官が、トランプ大統領にカナダに対する鉄鋼及びアルミニウムの輸入関税の適用免除を進言していることが報じられたほか、昨日の中国政府による700億ドル相当の米農産物・エネルギー購入の提案など貿易摩擦を巡る先行き不安が後退し、買いが先行した。米長期金利の上昇を受けた利ざや改善期待から金融株が上昇した。また、ボーイングなど値がさ株にも買いが広がり、この日の高値圏で引けた。VIX指数は12.40から11.64へ低下した。

 

NY外国為替市場:米金利上昇と米株高で総じてドル買い優勢

ドル/円は、欧州時間からの買いの流れを引き継いで一時110.23円まで上昇した。200日移動平均線が位置する110.19円が意識されたことで一旦は109.90円付近まで伸び悩む場面もあったが、米長期金利が上昇幅を拡大すると買いが再開した。NYダウが340ドル超まで上げたことなども相場の支えとなり一時110.27円まで上げた。ユーロ/ドルは、ECBの緩和縮小への期待から一時1.1796ドルまで値を上げた。もっとも、節目となる1.1800ドル手前では上値の重さが意識されると、米長期金利が上昇したこともありやや伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は下落:原油在庫増を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時64.27ドルまで売られた。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で原油在庫は減少予想に反して200万バレル超の増加だったことやガソリン在庫が予想以上に増加したことが嫌気された。しかし、米国株が大幅上昇したことで、下げ幅はやや縮小した。

 

NY金先物市場は小幅下落:ドル高進行などが意識され売り優勢

NY金先物市場は一時1297.70ドルまで売られた。外国為替市場でドル高が進行したことや米長期金利の上昇を意識して安全資産としての金需要が後退した。ただ、、1300ドル割れでは売買が交錯しており、押し目買いの需要も散見されたが、積極的に上値を追う展開にはならなかった。

 

米国債券市場は反落:欧州債券売りにつれた売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.97%で終了した。ECBによる緩和縮小観測を背景に欧州国債相場が下落(利回りは上昇)し、米国債にもつれて売りが広がった

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