FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:米企業決算待ちで様子見

NYダウは8.02ドル安の21629.72、ナスダックは1.97ポイント高の6314.43で取引を終了した。新規の手掛かり材料に乏しいうえ、今週から本格化する4-6月期決算を見極めたいとの思惑から、積極的な売買は手控えられた。また、予想を下回った米7月NY連銀製造業景気指数や原油安が嫌気され、上値の重い展開となった。さらにNYダウやS&P500指数が先週過去最高値を更新したことから、利益確定売りも散見された。VIX指数は9.51から9.82へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ロンドンフィキシングでドル買い・円売り強まるも

ドル/円は、米長期金利が低下したことを背景に売りが強まり、一時112.38円まで下げた。ただ、前週末安値の112.27円が目先のサポートとして意識されると、その後はクロス円の上昇や米長期金利の低下幅縮小につれて円買い戻しが優勢となった。市場では『ロンドンフィキシングに向けて円売り・ドル買いが観測された』との指摘があり、112.80円台まで反発した。しかし、フィキシング通過後は米長期金利が再び低下したことが嫌気され伸び悩む展開となった。ユーロ/ドルは、欧州序盤に1.1434ドルまで下落したが、米長期金利の低下を支えにその後はショートカバーが進み、一時1.1487ドルまで持ち直した。

 

★NY原油先物市場は反落:続伸後の利益確定売り優勢

ドル安・ユーロ高が一服したことや、OPECにおける6月の減産実行率は5月の110%から92%に低下したと伝えられたことで、前日までに5日続伸した反動が出て売りが優勢となった。需要増加の予測は出ているものの、合意された減産水準を下回る状態が続いた場合、供給超過の解消は難しくなるとの指摘もある。リビアとナイジェリアが減産要請を受けてこれに応じることがなければ、原油先物の上値は重くなるとの見方は多い。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:追加利上げ観測後退を好感

NY金先物市場は、1227.50ドルから1235.40ドルのレンジで推移した。予想を下回る米7月NY連銀製造業景気指数や原油下落が嫌気され、米国株が上値の重い展開となったことから買いが優勢となった。また、追加利上げ観測の後退を材料に金はしっかりした推移となった。

 

★米国債券市場は続伸:米利上げ後退観測から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.31%で終了した。米FRBの段階的な利上げに懐疑的な見方が広がるなか、債券を買う動きが強まった。

 

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