★米国株式市場は上昇:緩やかな米利上げペースとの思惑から買い優勢
NYダウは20.95度おる高の21553.09、ナスダックは13.27ポイント高の6274.44で取引を終了した。連日で史上最高値を更新した。米週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、米6月生産者物価指数が予想を上振れしたことが好感され買いが先行した。イエレン米FRB議長が2日間にわたる議会証言を行い、米利上げペースが緩やかなものにとどまるとの見方が相場を支えた。ただ、前日終値から小幅に上げた水準で方向感の欠いた値動きとなった。VIX指数は10.30から9.90へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇で全般ドル買い優勢
ドル/円は、米長期金利が上昇に転じると買い戻しが先行した。また、『日銀は19-20日に開く金融政策決定会合で、2%物価目標達成時期について先送りを含め議論する』との報道も買いを後押しした。イエレン米FRB議長が議会証言で『保有資産の縮小期、長期金利はいくらか上昇へ』と発言すると、米長期金利が上昇幅拡大とともに113.47円まで上値を伸ばした。ただ、本日高値の113.527円に上値を抑えられると、米長期金利も上昇幅を縮小しドルが失速した。ユーロ/ドルは、ECBは9月7日の会合でQEを段階的に縮小する計画を公表する可能性があると報じられると、ショートカバーが進んだ。ユーロクロスの戻りが鈍く1.1380ドル台まで再びさげたが、引けにかけては1.14ドル台を回復した。
★NY原油先物市場は続伸:IEAの2017年原油需要予測を好感
国際エネルギー機関(IEA)がこの日公表した月報で、2017年の世界の需要拡大ペースが加速するとの予想を示したことで買いが優勢となった。また、直近の週間在庫統計で原油在庫とガソリン在庫は予想以上に減少していたことは引き続き材料視された。しかし、OPEC加盟国の産油量は需要を上回っており、この点が意識されたことで上げ幅は縮小した。
★NY金・銀先物市場は反落:株高を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は、1215.60ドルから1223.60ドルのレンジで推移した。米週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことや、米6月生産者物価指数が予想を上振れたことが好感された。ただ、米国株が堅調推移したことで、安全資産とされる金に売りが出た。
★米国債券市場は反落:欧州債券売りにつれた売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.34%で終了した。ECBのQE 縮小観測から、欧州債券相場が下落した影響を受け、つれ安となった。イエレン米FRB議長の議会証言で『保有資産の縮小期、長期金利はいくらか上昇』と述べたことも売り材料となった。しかし、一巡すると次第に買い戻しが進んだ。
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