★米国株式市場はまちまち:米長期金利低下と原油安を嫌気
NYダウは5.82ドル安の21408.52、ナスダックは23.31ポイント高の6176.39で取引を終了した。米長期金利の上昇が一服し銀行株が下げたほか、原油価格の下落が嫌気され売りが先行した。また、アマゾンの有料会員限定セール『プライムデー』開始を控えてウォルマート・ストアーズなど小売株が売られた。一方で、主力ハイテク株などは買われ、相場の方向感が出なかった。イエレン米FRB議長の議会証言や米4-6月期決算を控えて上値の重い展開となった。VIX指数は11.19から11.11へ低下した。
★NY外国為替市場:新規材料難のなか方向感に乏しい展開
ドル/円は、新規材料難のなか、しばらく114.15円前後で方向感のない取引が続いた。その後、米長期金利の低下などを背景に売りが散見され114.00円を割り込む場面もあった。また、米6月労働市場情勢指数(LMCI)はプラス1.5と前月改定値のプラス3.3から悪化したが影響は軽微だった。ユーロ/ドルは、ドイツの長期金利低下などが重しとなり、一時1.1381ドルまで小幅に下げた。しかし、先週末安値の1.1379ドルを下抜けすることが出来ず、次第に買い戻しが進み1.1408ドルまで反発した。
★NY原油先物市場は反発:リビアとナイジェリアに上限枠設定の可能性
石油掘削設備(リグ)の稼働数が再び増えていることから、上値の重さは払拭されていないものの、リビアとナイジェリアは産油量に上限を設ける可能性があるとみられており、短期筋などの買い戻しが入った。米長期金利が伸び悩んだことやユーロが下げ渋ったことも、原油価格を下支えした。クウェートのマルズーク石油相は、リビアとナイジェリアは24日にロシアで開かれる産油国の会合の招かれていると伝えた。しかし、一部通信社が関係者の話しとして伝えたところによると、ナイジェリアはOPECおよび非加盟国会合に参加しないと伝えている。
OPEC主導による減産合意は順守されているが、さらなる減産について産油国の足並みはそろっていないとの指摘もある。
★NY金・銀先物市場は反発:安値圏での買い戻し
NY金先物市場は、1204.00ドルから1215.00ドルのレンジで推移した。一時1204.00ドルと約4カ月ぶりの水準まで下落する場面も見られた。米国株やドルが小動きだったことからやや買い戻しの動きとなった。ただ、一旦下げが一服となったが、下値を意識した展開は継続している。
★米国債券市場は反発:持ち高調整目的の買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。12-13日にイエレン米FRB議長の議会証言を控えるなか、持ち高調整目的の買いが散見された。
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