FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:米雇用統計を好感した買い

NYダウは94.30ドル高の21414.34、ナスダックは63.61ポイント高の6153.08で取引を終了した。米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことが好感された。米長期金利の上昇を背景に銀行株が買われたほか、主力ハイテク株も買い戻しが進んだ。VIX指数は12.54から11.19へ低下した。

 

★NY外国為替市場:米雇用統計を受けドル買い優勢

ドル/円は、米雇用統計で失業率や平均時給が市場予想を下回ったことがわかると113.46円付近まで下押した。ただ、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、米長期金利が上昇したことで、113.96円まで持ち直した。節目の114.00円に上値が抑えられたが、NYダウや日経先物が上昇したことを支えに114.18円まで上昇した。しかし、同日高値の114.37円が目先の上値目処として意識されると利食い売りが進んだ。ユーロ/ドルは、米雇用統計後に1.1440ドルまで上げる場面もあったが、ユーロ/カナダドルが急落した影響を受けて1.1379ドルまで失速した。一巡するとユーロ/円の上昇につれて買い戻しが入り、引けにかけては1.1400ドルを意識した持ち高調整が続いた。

 

★NY原油先物市場:リグ稼働数増を嫌気した売り優勢

産油国による協調減産の効果の懐疑的な見方が広がったことや、石油リグ(掘削装置)の稼働数が前週比7基増の763基となったことが下落要因となった。また、米長期金利の上昇やドル高も一部で材料しされた。市場では、『OPEC主導による減産合意が順守されても供給超過の状態が短期間で解消されることは難しくなった』との見方が増えており、『原油需要の増加につながる材料が提供されない場合、原油価格の本格的な上昇は期待できない』との指摘もある。

 

★NY金・銀先物市場は下落:米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は12.06.60ドルから1228.10ドルのレンジで推移した。米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回る結果を背景に米長期金利が上昇し金に売りが出た。一時1206.6ドルと約4カ月ぶりの安値を付けた。NY銀先物市場では、時間外取引で一時10%超急落する場面も見られてたが、一部で『フラッシュクラッシュ』との指摘もあった。

 

★米国債券市場は続落:米株高を背景に債券は売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.38%で終了した。米6月雇用統計で失業率や平均時給が予想より弱く、債券買いで反応する場面があった。しかし、非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで米国株高となり債券に売りが出た。

 

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