FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:米長期金利低下で引けにかけ下落

NYダウは2.53ドル安の21394.76、ナスダックは28.56ポイント高の6265.25で取引を終了した。小幅下落して寄り付いたものの、週末を控えて持ち高調整目的の売りが先行し60ドル超下げた。ただ、原油価格が続伸したことが好感され、エネルギー関連株が買われたことで下値も限られた。昨日、連銀による大手金融機関のストレステストの一部が発表され、朝方は金融セクターが買われる場面もあったが、引けにかけて長期金利が低下したことでNYダウは下落に転じた。VIX指数は10.48から10.02へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ユーロ中心の相場展開

ドル/円は、5月米新築住宅販売件数が予想を上回ったほか、ブラード米セントルイス連銀総裁は『インフレとインフレ期待、下向きのサプライズ」「バランスシート縮小は利上げしない会合で行う可能性』『バランスシート縮小は9月開始の可能性』などと語ったが影響は限定的だった。弱い5月カナダ消費者物価指数(CPI)を受けたカナダドル売りや、全般ユーロ買いが取引の中心となり111.25円前後で動意を欠いた。ユーロ/ドルは、低調な加インフレ指標を手掛かりにユーロ/カナダドルが買い上げられたほか、ユーロ/ポンドの上昇につれた買いが進んだ。欧州時間高値の1.1188ドルを上抜け1.1209ドルまで強含んだ。ただ、19日高値の1.1214ドルが目先の上値目処として意識されると、1.1200ドル前後で次第に方向感を欠いた。

 

★NY原油先物市場は続伸:協調減産順守率の上昇で買い優勢

前日に続いて短期筋などのポジション調整的な買いが入った。ただ、週間ベースでは3%超さげており、原油安の基調に変化はない。売りが先行したものの、OPECの監視委員会が22日、5月の減産順守率は協調減産の開始以降で最高となる。106%に達したと発表しており、ショートポジションを買い戻す動きが観測された。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼働数は23週連続で前週比11基増となり、758基となった。

 

★NY金・銀先物市場は上昇:ドル安が好感され買い優勢

NY金先物市場は、1250.60ドルから1260.00ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が低下するなど、為替市場でドルが主要通貨に対して弱含んだことが好感され、買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は横ばい:手掛かり材料難で横ばい

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.14%で終了した。来週に国債入札を控えて需給の緩みを警戒した売りが見られたが、手掛かり材料難のなかで引けにかけて買われた。

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