FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は下落:欧州株の下落につれ安も引けで買い戻し

NYダウは14.66ドル安の21359.90、ナスダックは29.39ポイント安の6165.50で取引を終了した。欧州株の下落を受けて売りが先行した。また、一部でインフレ低下のリスクが指摘されるなか、昨日連銀が利上げを実施し、年内の利上げ見通しやインフレ目標を据え置いたことも警戒された。アップルなど主力のハイテク株に対する売りが強まり、NYダウは一時110ドル超下落した。また、原油価格の低下でエネルギー関連も軟調推移となったが引けにかけては、押し目買いが入り下げ幅をやや縮小した。VIX指数は10.64から10.90へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル/円は一本調子の上げ

ドル/円は、イングランド銀行が予想通り金融政策を据え置き、議事要旨で利上げを主張した委員が前回の1人から3人に増えたことが明らかになるポンド/円の急伸につれて買いが先行した。米経済指標が軒並み市場予想より強かったことを受け、米長期金利が上昇したことも買いを促し、前日高値の110.34円を上抜けた。その後も目立った下押しもなく、ほぼ一本調子で上げ一時110.98円まで上値を伸ばした。市場では『日米金融政策の方向性の違いが改めて意識され、円売り・ドル買いが活発化した』との指摘があった。ユーロ/ドルは、ドル/円や米長期金利の上昇に伴う売りに押されて一時1.1132ドルまで値を下げた。売り一巡後は円絡みの取引が中心となったため1.11ドル台半ばでもみ合いとなった。

 

★NY原油先物市場は続落:引き続き在庫増を嫌気

週間統計でガソリン在庫の増加が確認されたことが引き続き嫌気された。為替市場でドルが主要通貨でドルが強含んだことや米長期金利の上昇も一部で売り材料となった。ガソリン需要増加への期待はやや後退しており、供給超過状態がすみやかに解消されることは難しいとみられている。

 

★NY金・銀先物市場は大幅反落:金市場からの資金流出懸念で売り優勢

NY金先物市場は、1252.70ドルから1268.50ドルのレンジで推移した。米FOMCで0.25%の追加利上げが実施されたほか、年内にFRBの資産縮小を進めると決定した。そのため、米FRBが金融正常化に向けた流れが確認できたことで、金市場から資金流出が懸念されて売りが優勢となった。

 

★米国債券市場は反落:英長期金利の上昇につれ売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.16%で終了した。英中銀金融政策委員会で、委員の利上げを支持する意見が増えたことが明らかになり、英長期金利が上昇するにつれる形で米国債にも売りが広がった。米6月NY連銀製造業景気指数などが良好な結果だったことも相場の重しとなった。

 

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