★米国株式市場は上昇:引けにかて上げ幅縮小
NYダウは8.84ドル高の21182.53、ナスダックは24.38ポイント高の6321.76で取引を終了した。コミー前FBI長官はロシアによる大統領選への介入を明らかにしたものの、ロシア高官との接触が疑われたフリン前大統領補佐官の捜査を巡るトランプ大統領の司法妨害については言及を避けた。終了後は、政権運営に対する先行き懸念が後退したことで、一時90ドル超上昇した。ただ、英国選挙結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて上げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。VIX指数は10.39から10.16へ低下した。
★NY外国為替市場:ドルは主要通貨に対して総じて強い展開
ドル/円は、欧州時間からの買いの流れが継続した。米長期金利や日経先物が上昇したことも支えとなり、一時110.23円まで値を上げた。ただ、一旦上値は抑えられたがコミー前FBI長官の公聴会を前に米長期金利が上昇すると買いが再開し、一時110.38円まで上値を伸ばした。コミー前FBI長官は『トランプ米大統領はフリン氏捜査の中止を命令しなかった』などと述べたが、新味に欠ける内容だったため材料出尽くし感から売りに押された。NYダウが失速したことや米長期金利が上昇したことが相場の重しとなった。ユーロ/ドルは、欧州序盤から冴えない展開となった。ECBが、政策金利を据え置き、声明で利下げを示唆するガイダンスを削除したことが分かると買いが入ったが、反応は一時的だった。記者会見で2017-19年のインフレ見通しを引き下げたことが伝わると売りが再開したが、1.11ドル台では押し目買いが入ったため、一段と下落する展開にはならなかった。
★NY原油先物市場は続落:原油在庫増を嫌気した売り継続
原油在庫の増加や原油需要増大の思惑はやや後退していることが意識された。供給超過状態の段階的な解消への期待は失われていないものの、シェール生産量の増加に対する警戒感が残っており、原油価格の上値は重いままとなっている。
★NY金・銀先物市場は続落:ドル強含みで売り優勢
NY金先物市場は、1273.50ドルから1291.50ドルのレンジで推移した。ECBは、利下げの可能性を排除する姿勢を示したが、ドラギ総裁は金融緩和の正常化に慎重な見方を示したことでユーロが対ドルで下落した。ドルが主要通貨に対して強含んだことや、米国株が堅調推移となったことで金は売りが優勢となった。
★米国債券市場は続落:ロシアゲートの警戒感が和らぎ売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.19%で終了した。コミー前FBI長官の公聴会に対する警戒感が和らぐなか、債券売りが進み一時2.21%まで上昇した。ただ、公聴会が終了すると材料出尽くしとなり持ち高調整の買い戻しが入った。
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