★米国株式市場は上昇:米新車販売台数の横ばいを好感
NYダウは135.53ドル高の21144.18、ナスダックは48.31ポイント高の6246.83で取引を終了した。5月全米ADP雇用報告が予想を上回る堅調な内容となり、米雇用市場の改善が続くとの期待を背景に買いが先行した。米長期きんりの上昇で、前日下落した金融株に買い戻しが広がったほか、5月新車販売台数が前年同月比で横ばいとなり、数カ月続いた減少に歯止めがかかったことも好感され、上げ幅を拡大した。トランプ大統領が地球温暖化対策の国際的枠組み『パリ協定』から離脱する方針を発表したが、株式市場への影響は限定的だった。VIX指数は10.41から9.89へ低下した。
★NY外国為替市場:米国株高を背景にドル底堅い展開
ドル/円は、5月全米雇用報告が予想を上回る強い結果となったことで、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。その後公表された米5月ISM製造業景気指数や米4月建設支出などの経済指標が強弱まちまちな結果となった後、米長期金利が上昇幅を縮小するとドルの上値が重くなった。NYダウの上昇などを支えに111円台前半で底堅く推移した。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を手掛かりにユーロ売りが先行した。一時1.1202ドルまで下押しした後、一旦1.1234ドルまで切り返す場面も見られたが、ユーロ/ポンドなどの下げにつれて再び安値圏まで押し戻された。
★NY原油先物市場は反発:米パリ協定脱退で引けにかけて売り
この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報で、国内全体の原油在庫が予想を大きく上回る642.8万バレル減少した。また、原油先物の受け渡し経典の在庫や、ガソリン在庫も減少したことから、買い戻しが急速に強まった。しかし、引けにかけてトランプ米大統領がパリ協定からの脱退を発表したと伝えられたことで、米企業による増産の可能性が売り材料となった。
★NY金・銀先物市場は下落:良好な雇用統計受け売り優勢
NY金先物市場は、1263.70ドルまで下落した後、一旦1270.60ドルまで上昇した。5月全米ADP雇用報告が予想を大きく上回る増加となったことを受けたほか、パウエルFRB理事が『年内のバランスシート縮小開始は適切』、『経済が軌道にとどまるなら緩やかな利上げを』などと述べたことが、売り材料となった。その後はほかの経済指標がまちまちだったことで、買い戻しもみられた。
★米国債券市場は反落:株高を嫌気した売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.21%で終了した。米国株が史上最高値を更新するなど堅調に推移するなか、安全資産とされる債券需要が低下した。ただ、米5月雇用統計を控えて陽見ムードも強く、積極的に売りを進める展開にはつながらなかった。
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