★米国株式市場は上昇:米5月の良好な雇用統計受け買い優勢
NYダウは219.37ドル高の24635.21、ナスダックは112.21ポイント高の7554.33で取引を終了した。米5月雇用統計は失業率が約50年ぶりの低水準となったほか、非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが市場予想を上回ったことを受け買いが先行した。ハイテク株に買いが広がったほか、スペインやイタリアでそれぞれ新首相が就任する見通しとなり、足もとの政局不安が一服したとの見方から欧州株が全面高となったことも、米国株を押し上げ終日堅調推移となった。VIX指数は15.43から13.46へ低下した。
★NY外国為替市場:良好な経済指標受け総じてドル底堅い
ドル/円は、欧州株や日経先物などが堅調推移したことをながめ、リスク選好のドル買いが先行した。米5月雇用統計や米5月ISM製造業景気指数などこの日発表された経済指標が軒並み強い結果となったこともあり、一時109.73円まで上昇したが、週末を控えた持ち高調整売りや利益確定売りに押された。ただ、総じてドルは底堅く推移した。ユーロ/ドルは、NY勢参入後は米長期金利の上昇などを手掛かりにしたユーロ売りに押された。前日安値の1.1641ドルを下抜けるとストップロスを誘発して一時1.1617ドルまで下押しした。その後は一旦1.1680ドル台まで戻す場面もあったが、戻りは鈍かった。
★NY原油先物市場は続落:リグ稼動数の増加とドル高を嫌気
NY原油先物市場は66.84ドルまで上昇後、65.63ドルまで下落した。米5月雇用統計、5月ISM製造業景況指数、4月建設支出の改善、株高を好感して底堅い動きが続いた。しかし、米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比2基増の861基となったことで、生産拡大の姿勢が引き続き示され売りが優勢となった。総じてドルが主要通貨に対して強含んだことも重石となった。
★NY金・銀先物市場は続落:欧州不安後退や良好な米経済指標受け売り優勢
NY金先物市場は1293.10ドルまで下落後、一旦1303.20ドルまで上昇した。まずイタリアやスペインの政治不安の後退や、米国の良好な経済指標の結果を受けて、売りが先行した。その後、EUとの貿易摩擦への懸念などから一時買い戻された。しかし、北朝鮮副委員長がホワイトハウスに到着(トランプ大統領と会談へ)と伝わると、米朝首脳会談に向けた状況進展の見方が広がったことから、売りが再び優勢となった。ドルが総じて主要通貨に対して強含んだことも重石となった。
★米国債券市場は続落:米利上げ継続観測を嫌気
米国債券市場で長期ゾーンは3日続落となった。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.90%で終了した。雇用時計など経済指標が強い内容となり、米利上げ継続観測を手掛かりにした売りが出た。
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