★米国株式市場は下落:米経済指標悪化を嫌気した売り優勢
NYダウは380.83ドル安の25029.30、ナスダックは57.35ポイント安の7273.01で取引を終了した。前日の株価下落を受けて、買戻しが先行し一時160ドル超上げた。しかし、原油価格の下落に加えて米10-12月GDP改定値が速報値から下方修正されたほか、米2月シカゴ購買部協会指数も市場予想を下振れ、午後にかけて上げ幅を縮小し下落に転じた。キャタピラーやユナイテッドヘルス・グループなどが指数を押し下げた。VIX指数は18.59から19.85へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドルと円買い強い展開の中ドル/円では円買い優勢
ドル/円は、ロンドンのフィキシング(日本時間1時)にかけて月末絡みのドル売りが持ち込まれると、昨日安値106.79円を下抜けて下げが加速した。NYダウが160ドル超高から380ドル超安まで一転下落したことも売りを誘い106.57円まで弱含んだ。ユーロ/ドルは、メイ英首相が『EU発表の離脱文書草案、同意する英首相はいない』と発言したことでポンド/円が急落したことでユーロ/円でも売られる展開となった。そのため、ユーロ/ドルでもユーロが売られ1.2188ドルと1月18日以来の安値を更新し、その後の戻りも鈍かった。
★原油先物市場は大幅続落:原油供給増加への警戒感
NY原油先物市場では、一時61.53ドルまで売られた。供給増加への警戒感が再び高まった。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週次原油在庫統計で、原油在庫とガソリン在庫がいずれも市場予想を上回る増加となったことが売り材料となった。また、EIAは昨年11月の米国の原油生産量は過去最高だったと発表したことや、イラクのアバディ首相がトルコ首相がトルコ経由でキルクーク産の原油輸出を近く再開すると述べたことも売り材料視された。
★NY金・銀先物市場は下落:ドルがユーロに対して強含んだことを嫌気
NY金先物市場は一時1323.70ドルまで買われたが、ユーロ安・ドル高の相場展開や米国金利の先高観が意識され安全資産としての金買いが後退した。また、パウエル米FRB議長の議会証言内容を意識した売りも観測された。ただ、NYダウが引けにかけて大幅下落となったことで、金は下げ渋る展開となった。
★米国債券市場は反発:米国大幅安やポジション調整の買い
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.86%で終了した。米国株が大幅安となったことをながめ、安全資産としての債券需要が高まった。市場では『月末での保有債券の年限長期化に絡んだ買いが入った』との指摘があった。
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