★米国株式市場は上昇:長期金利上昇と原油高を好感
NYダウは43.08ドル高の20937.91、ナスダックは5.09ポイント高の6138.71で取引を終了した。米3月マークイット米国製造業PMIや米4月新築住宅販売件数が予想を下回り、寄り付き後から上げ幅を縮小した。しかし、米長期金利の上昇を受けて金融株が買われたほか、原油価格が上昇したことを背景にエネルギー関連株も上昇した。しかし、翌日のFOMC議事録を見極めたいとの思惑や、英国で発生したテロへの警戒感などから上値は限られた。また、トランプ米政権は初の予算教書が議会に提出したが、相場への影響は限定的だった。VIX指数は10.93から10.72へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル買い優勢
ドル/円は、111円台前半で方向感のない動きとなっていたが、米長期金利が上昇すると、日米金利差拡大を見越したドル買いが優勢となった。昨日高値の111.60円を上抜けするとストップロスを誘発し、111.78円まで上昇した。米2年債入札後に米長期金利の上昇が一服すると、一旦は上値が重くなる場面も見られたが、米長期金利が再び上昇幅を広げたため、再上昇となった。ユーロ/ドルは、昨年11月9日高値の1.1299ドルが意識されたことで欧州時間に上値の重さを確認すると、米長期金利の上昇を背景にした売りに押された。ショイブレ独財務相が『ユーロの為替レートはドイツにとっては低過ぎる』との見解を示したことで一時ユーロ買い戻しが入ったものの、反応は限定的だった。
★NY原油先物市場は上昇:原油協調厳選の期待が継続
産油国による協調減産についてイラン、ナイジェリア、リビアの対応は不明であるものの、供給超過状態が段階的に解消への期待は持続しており、原油先物は底堅い展開となった。米国株式市場はしっかりしていたことも支援材料となった。しかし、市場では、『減産合意の延長はシェール生産量の増加につながる』との見方が多いことから、需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方が残っている。
★NY金・銀先物市場は反落:買い一巡後に利益確定売り
NY金先物市場は、1250.50ドルから1263.80ドルのレンジで推移した。英マンチェスターで発生した自爆テロによって、時間外で買われる場面もあったが、ドルインデックス指数や米長期金利の上昇やドル高・米国株高から買いが一巡すると、利益確定売りに押された。200日移動平均線の1254ドル近辺でのもみ合い相場が継続している。
★米国債券市場は続落:中期債の入札控え売り優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.28%で終了した。週内に5年債や7年債の入札を控え、債券需給が緩むとの思惑が広がり売りが優勢となった。2年債の入札は『好調な結果』と受け止められたため、一時買いが入ったが反応は限定的だった。
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