FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:サウジへの兵器売却を好感

NYダウは89.99ドル高の20894.83、ナスダックは49.92ポイント高の6133.62で取引を終了した。原油価格が上昇したことを受けて買いが先行した。トランプ大統領がサウジアラビアに対して1100億ドルの兵器売却で合意したとの報道を受けて、防衛関連株が軒並み上昇した。また、主力ハイテク株も上昇し、指数を押し上げた。VIX指数は12.09から10.93へ低下した。

 

★NY外国為替市場:メルケル独首相発言受けユーロ高

ドル/円は、対欧州通貨や対資源国通貨などでドル安が進んだ流れに沿って売りが先行した。一時110.92円まで下げる場面があった。ただ、アジア時間早朝取引でつけた安値の110.84円が意識されると下げ止まった。また、カプラン米ダラス連銀総裁が『今年あと2回の利上げは適切』、『2%のインフレ目標に向けた進展は遅い』などの見解を示したが、目立った反応は見られなかった。ユーロ/ドルは、メルケル独首相が『ユーロは弱過ぎる』と発言したことで、欧州時間にユーロが全面高となった流れを引き継いだ。一時1.1263ドルと昨年11月9日以来の高値を更新した。ただ、その後はやや伸び悩んだ。

 

★NY原油先物市場は続伸:減産合意が好感された買い優勢

一部報道で、サウジアラビアは、減産に参加している全産油国が2018年第1四半期末までの減産延長(9カ月間の延長)で合意したと伝えたことが材料視された。来年3月までの期限延長は想定内の結果となったが、短期筋の買い戻しが続いた。またユーロ高・ドル安となったことで、原油相場は底堅い動きとなった。しかし、市場では『減産合意の延長はシェール生産量の増加につながる』との見方が多いことから、需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方は残っている。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:ドルインデックス指数低下とドル安を好感

NY金先物市場は、1251.60ドルから1262.60ドルのレンジで推移した。ドルインデックスす指数が96.79まで低下したほか、ドルが主要通貨に対して弱含んだんことから、底堅い展開となった。また、『ロシアゲート』に対する不透明感も下支えになった。200日移動平均線の1254ドルを上回っているが、上げ幅を拡大するような新規材料は観測されていない。

 

★米国債券市場は下落:リスク選好の動きで売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.25%で終了した。原油高や株高を受けてリスク選好の動きが強まり、安全資産とされる債券需要が後退した。

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