FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:原油価格と米長期金利の上昇を好感

NYダウは141.82ドル高の20804.84、ナスダックは28.57ポイント高の6083.70で取引を終了した。原油価格が1バレル50ドルを超す上昇となり、資源関連株が堅調に推移したほか、米長期金利の低下が一服したことで金融株も買い戻された。司法省がロシアへの情報漏洩疑惑に関する捜査指揮に特別検察官を任命したことで先行き不透明感がやや後退したことで堅調推移となった。VIX指数は14.64から12.09へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ユーロ買い強まり1.1200ドル回復

ドル/円は、ユーロドルなどでドル売り圧力が高まった影響を受けたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁が『FOMC予測の金利軌道は積極的過ぎる可能性』『インフレ率、インフレ期待は下向きのサプライズ』などと発言したことも嫌気され111.04円まで弱含んだ。その後、ダウ平均の190ドル超高や日経平均先物の150円高を支えに111.66円まで持ち直したが、ユーロドルの一段高を横目に売りが再開した。『ロシア捜査、トランプ氏に近い現政権の人物が浮上』との報道も売りを誘い111.08円まで失速した。ユーロ/ドルは、欧州序盤から欧州通貨が全面高となった地合いを引き継いだ。ブラード米セントルイス連銀総裁の発言も相場を支えたほか、1.1200ドルを上抜けを狙った仕掛け的な買いもみられた。

 

★NY原油先物市場は続伸:減産合意を織り込む買い優勢

OPEC主導の協調減産が来年3月まで延長される公算が大きいとの見方が強まり、短期筋などの買い戻しが広がった。また、供給超過の状態は段階的に解消されるとの思惑も広がっている。ロシア国営石油会社ロスネフチのセチン最高経営責任者は18日、OPECとの減産合意を順守すると述べており、ロシアは協調減産の期限延長を支持していることが再確認された。米石油会社ベーカーヒューズが発表した石油掘削設備(リグ)稼働数は8基増の720基となり18週連続増加となった。

 

★NY金・銀先物市場は小反発:ドルインデックスやドル安を好感

NY金先物は、1246.10ドルから1256.40ドルのレンジで推移しあ。ドルインデックス指数が97.00まで低下したほか、ドルが主要通貨に対して弱含みとなったことで、金買いが優勢となった。しかし、米国株が上昇したことで投資家のリスク回避姿勢が和らいだため、上値も限られた。200日移動平均線の1256ドル水準でのもみ合い相場が継続している。

 

★米国債券市場は横ばい:売り先行後ロシアゲート懸念で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.23%で終了した。原油価格の上昇や米国株高を背景に安全資産とされる債券上が後退した。しかし、『ロシア捜査、トランプ氏に近い現政権の人物が浮上』と報じられると買い戻しが進んだ。

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