FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:前日の急落からの反動買い戻し

NYダウは56.09ドル高の20663.02、ナスダックは43.89ポイント高の6055.13で取引を終了した。朝方はトランプ政権を巡る先行き不透明感からもみ合う展開となった。しかし、週間新規失業保険申請件数や米4月景気先行指数が堅調な内容となり上昇に転じた。前日の急落に対する反動から買い戻しが強まり150ドル超上げた。ただ、引けにかけては上値のが切り下がった。VIX指数は15.59から14.64へ低下した。

 

★NY外国為替市場:コミ―氏のビデオ出回るとドル買い戻し優勢

ドル/円は、米経済指標が予想より強かったことから、米長期金利が上昇に転じたほか、日経先物やNYダウも上昇に転じたことでドルの買い戻しが加速した。コミ―前FBI長官が『ロシア疑惑捜査を終了させる政治的圧力を受けていない』と証言したビデオが出回ったこともドルの買い戻しにつながり111.73円まで持ち直した。しかし、引けにかけては111円台半ばまでの持ち高調整が続いた。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標を受けて1.1104ドルまで下押ししたが、総じて1.112ドルを挟んで方向感の定まらない展開となった。ただ、コミ―そのビデオが出回ると全般ドル買いが優勢となり、1.1076ドルまで下落した。引けにかけては反動から1.11ドル台を回復した。

 

★NY原油先物は続伸:減産合意の延長期待から買い優勢

OPEC加盟国の大半は減産合意の9カ月延長に同意するとの見方が広がったことで買いが継続した。また、米国株の反発や雇用情勢の改善を示す経済指標が発表されたことも原油買いにつながった。しかし、市場では『OPEC主導による減産合意が来年3月まで延長された場合、シェールの生産量が増える可能性があり、需給関係が大幅に改善されるかどうか定かではない』との指摘もあった。

 

★NY金・銀先物市場は反落:リスク回避の後退から売り優勢

NY金先物市場は、1245.70ドルから1265.00ドルのレンジで推移した。前日に急落した米国株が持ち直したことで、安全資産とされる金に売りが出て7日ぶりに下落した。しかし、トランプ政権の『ロシアゲート』に対する不透明感が根強いことから下値は限定的だった。日足では200日移動平均線の1256ドル水準でのもみ合いとなっている。

 

★米国債券市場は反落:良好な米経済指標と株高で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.23%で終了した。前半はトランプ米政権に対する不信感から安全資産とされる債券需要が高まった。その後、良好な米経済指標や米国株の反発を背景に持ち高調整目的の売りが出た。

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