FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:トランプ大統領の機密情報漏洩報道を嫌気

NYダウは2.19ドル安の20979.75、ナスダックは20.20ポイント高の6169.87で取引を終了した。原油価格の上昇が好感され一時50ドル超高まで買いが先行した後、50ドル近くまで下落したが、次第に前日終値前後で方向感が出なくなった。米住宅指標は予想を上回ったものの、米鉱工業生産が予想を下回ったほか、トランプ大統領がロシアに機密情報を漏洩したとの報道を受けて、政策運営の先行き不透明感が再燃し、上値の重い展開となった。ハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、連日過去最高値を更新した。VIX指数は10.42から10.64へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルインデックスや米長期金利低下でドル売り優勢

ドル/円は、ユーロ/円の急伸につれて113.73円まで持ち直したが、米4月住宅着工件数や4月建設許可件数が予想を下回ったことで売りが強まった。強い米4月鉱工業生産指数を受けてやや買い戻されたが、戻りは限定的だった。米長期金利が低下幅を拡大したほか、NYダウや日経先物がマイナス圏に沈むとリスク回避の円買いが強まった。ユーロ/ドルは、欧州序盤からユーロ前面高の流れが続いた。低調な米住宅指標や米長期金利の低下もユーロ買いを後押しした。

 

★NY原油先物市場は下落:在庫統計前のポジション調整

直近の原油在庫統計を確認したいとの理由からポジション調整的な取引が主体となった。OPEC加盟国・非加盟国による協調減産は2018年3月末まで延長されるとの見方は変わっていない。しかし、市場では『主要産油国が減産を続けても、原油在庫の減少に時間がかかる』との見方もある。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:ドルインデックス低下とドル安で買い優勢

NY金先物市場は、1230.00ドルから1239.10ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が98.08まで低下したことや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから、金はしっかりの展開となった。また、100日移動平均線の1228ドル水準を上抜けしている。

 

★米国債券市場は反発:米政権運営不透明感を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。米4月住宅着工件数や4月建設許可件数が予想を下回ったほか、米トランプ政権運営を巡り不透明感から安全資産とされる債券が買われた。

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