FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:原油価格上昇を好感したほかセキュリティ関連株買い

NYダウは85.33ドル高の20981.94、ナスダックは28.44ポイント高の6149.67で取引を終了した。サウジアラビアとロシアが9カ月間の原油減産延長に合意し、原油価格が上昇したことで買いが先行した。また、北朝鮮が新たな弾道ミサイル発射実験を行うなど、地政学リスクへの警戒が強まるなか、世界的な大規模サイバー攻撃を受けてセキュリティ関連株が買われ指数を押し上げた。S&P500指数とナスダック総合指数は過去最高値を更新した。VIX指数は10.41から10.42へとわずかに上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドル売り・円売りが強まる

ドル/円は、米5月NY製造業景気指数がマイナス1.0となり、市場予想のプラス7.5に反してマイナスとなったことから一時113.25円まで下押しした。ただ、米長期金利が下げ止まったほか、NYダウが高く始まるとドルの買い戻しが優勢となった。一時113.85円まで上昇したが、前週末の113.95円が目先の戻り目処として意識されると上値を切り下げた。朝方、一部通信社が『トランプ大統領はロシア側に機密情報を明かした』との報道で一時113円半ば近辺までドル売り・円高が進んだ。ユーロ/ドルは、欧州時間から全般ドル安の流れに沿って底堅く推移した流れを引き継いだ。ただ、1.100ドル手前で上値の重さを確認すると、米長期金利の上昇も重しとなり1.096ドル台まで利食い売りに押された。

 

★NY原油先物市場は上昇:サウジとロシアが協調減産合意観測

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とノバク露エネルギー相は、2018年1-3月末まで合意された減産水準を維持する必要があるとの見方を示した。石油価格の動向に大きな影響を及ぼす主要産油国が減産継続を支持したことから、供給超過に対する懸念は後退し、買い戻す動きが強まった。

 

★NY金・銀先物市場は続伸:インデックス指数の低下とドル安で買い優勢

NY金先物市場は、1226.80ドルから1237.40ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数が98台まで低下したことや、為替市場でドルが主要通貨に対して弱含んだんことから金はしっかりした展開となった。

 

★米国債券市場は下落:欧州債券売りと原油価格上昇を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.34%で終了した。欧州債券市場が下落したことにつれる売りが強まった。また原油価格の上昇も相場の重しとなった。

 

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