★米国株式市場は下落:米政治リスクを嫌気されるも底堅い展開
NYダウは23.69ドル安の20919.42、ナスダックは13.18ポイント安の6115.96で取引を終了した。主要小売決算が嫌気され、同セクターを中心に売りが先行した。米政治の先行き不透明感などから140ドル超下落したが、売り一巡後は買い戻しが進み前日終値付近まで反発した。VIX指数は10.18から10.57まで上昇した。
★NY外国為替市場:米政治リスクを嫌気したドル売り
ドル/円は、米4月卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことで買いで反応する場面があったが、戻りは限定期だった。その後、トランプ大統領によるFBIのコミ―長官解任により、経済政策の実施が遅れるとの懸念が燻り伸び悩んだ。NYダウが140ドル超安や日経先物も下落したことで一時ドル売りが加速し、一時113.64円まで下げ足を速めた。その後、株価が下げ幅を縮小すると買い戻しが優勢となったが、114円台を回復出来なった。ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの急落や強い米経済指標を手掛かりに1.0839ドルまで下落した。売りが一巡づると、米長期金利の低下や円の下落を横目に1.0870ドル台まで反発し、次第に方向感を欠いた。
★NY原油先物市場は続伸:米原油在庫減少の材料が継続
米原油在庫の大幅な減少が引き続き材料視された。複数のOPEC加盟国が減産延長の合意形成について言及したことも先物相場に対する支援材料となった。
ただ、OPECが発表した月報で、今年の非加盟国供給見通しを大きく引き上げた。非加盟国の原油供給増加見通しを、従来予想の日量58万バレルから同95万バレルに上昇修正した。
★NY金・銀先物市場は続伸:100日線水準でももみ合い
NY金先物市場は、1216.90ドルから1227.70ドルのレンジで推移した。米国株が下げ幅を拡大する場面がみられたことから、金はしっかりの展開となった。ただ、米経済指標が良好な結果となったことで上値は重い展開だった。テクニカル的には、100日移動平均線の1225ドル水準レベルでのもみ合い相場となっている。
★米国債券市場では上昇:安全資産としての債券需要高まる
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.38%で終了した。米政権運営の先行き不透明感や北朝鮮を巡る地政学リスクを背景に安全資産とされる債券は底堅く推移した。
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