FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場はまちまち:ナスダックは最高値更新

NYダウは36.50ドル安の20975.78、ナスダックは17.93ポイント高の6120.59で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感されたほか、欧州の政治リスクが後退しことが好感され買いが先行した。ただ、原油価格の下落を背景にエネルギー関連株が売られてほか、『北朝鮮は6回目の核実験実施へ』との報道も投資家心理を冷やした。ナスダックは最高値を更新した。VIX指数は9.74から9.96へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルが主要通貨に対して買われる

ドル/円は、欧州時間から全般ドル高が進んだ流れを引き継いだ。米長期金利の上昇や日経先物の上昇もドル買いを後押しした。市場では『米系ファンドからのドル買いが観測された』との指摘もあり、114.29円と3月15日以来の高値を付けた。しかし、北朝鮮の報道が伝わると、地政学リスクの高まりから一時113.76円まで失速したが、押し目買いも入り114円台を回復した。ユーロ/ドルは、ドル全面高の地合いに沿ったほか、ユーロクロスの下落につれて1.0863ドルまで弱含んだ。ショイブレ独財務相が『ECBの政策正常化は間もなく始まるだろう』と発言したことに買いで反応する場面もあったが、戻りも限定的だった。

 

★NY原油先物市場は反落:リビアの原油供給増加の思惑を嫌気

リビア産原油の供給増加の思惑が浮上し、商品先物の上値は再び重くなった。OPEC加盟国・非加盟国による減産合意の延長は相場下支え要因となるが、市場参加者の間で需要増加への期待が高まっていないことから、原油の供給超過状態が速やかに消化されることは難しいとの見方が多い。

 

★NY金・銀先物市場は下落:リスク選好の動きから金売り優勢

NY金先物市場は、1214.30ドルから1228.70ドルのレンジで推移した。米長期金利やドルインデックス指数の上昇や、世界の主要株価指数も堅調な動きが見られることから、安全資産とされる金は売りに押される展開となった。テクニカル的には、100日移動平均線の1225ドル水準を下抜けてしまった。

 

★米国債券市場は続落:米利上げ観測と10年債入札控え売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.40%で終了した。6月のFOMCで追加利上げに踏み切るとの観測や、10年債の入札を控えて需給が緩との懸念を背景に売りが進んだ。ただ、北朝鮮の地政学報道が伝わるとやや買い戻しが入った。米3年債入札については『無難な結果だった』と受け止められている。

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