FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:良好な米4月雇用統計と原油価格上昇を好感

NYダウは55.47ドル高の210006.94、ナスダックは25.42ポイント高の6100.76で取引を終了した。米4月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上回ったほか、失業率が約10年ぶりの低水準に改善したことから、小幅上昇して寄り付き、3月1日以来、約2カ月ぶりの高値を付けた。原油価格の持ち直しを受けて石油株に買いが入ったほか、アップル株が上場来高値を更新したことも指数を押し上げた。ただ、7日の仏大統領選の決選投票を見極めたいとの思惑から上値は限られた。VIX指数は10.46から10.56へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:ドルは総じて米長期金利に振れる展開

ドル/円は、欧州時間からの買いの流れを継続した。米4月雇用統計や失業率が強い内容だったことが伝わると米長期金利の上昇とともに一時112.77円まで値を上げた。しかし、平均時給が前年比で予想を下回ったこともあり、米長期金利が低下に転じたことでドルは失速した。ただ、原油価格の買い戻しでクロス円が堅調に推移したことにつれたほか、シカゴ日経先物が上昇したことも支えとなり112.70円台までし浮上した。週末を前に持ち高調整のドル売りに押される場面もあったが、取引終了にかけて一時112.80円と本日高値を付けた。ユーロ/ドルは、良好な米雇用統計を受けて1.0949ドルまで値を下げたが、その後に米長期金利が低下すると反発した。仏大統領選でのマクロン氏の勝利がほぼ確実視されているとの見方が支えとなったうえ、全般ドル売り圧力が高まったことを受けて1.0999ドルと昨年11月9日以来の高値を付けた。

 

★NY原油先物市場は反発:短期筋などの買い戻し

時間外取引では一時43.76ドルまで売り込まれたものの、急落後は短期筋などの押し目買いが入ったことから、原油先物は反発した。市場では『OPECが減産期間を延長し、需給の緩みに歯止めがかかるとの期待が相場を支えた』との指摘があった。米石油サービス会社ベーカーヒューズが発表した石油掘削設備(リグ)稼働数は9基増の703基となり16週連続増加となった。

 

★NY金・銀先物市場は続落:6月の利上げ観測高まり売り優勢

NY金先物市場は、1226.20ドルから1236.00ドルのレンジで推移した。米4月雇用統計が堅調ない内容だったことから6月利上げへの期待感が高まった。順調な利上げの流れが再確認できたことで、金市場への余剰資金の流入が細るとみた売りが出た。

 

★米国債券市場は横ばい:米4月雇用統計受け行って来いの動きに

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.35%で終了した。良好な米4月雇用統計に債券売りで反応したが、平均時給が前年比で予想を下回ったため直ぐに反発した。ただ、戻りも限られるなどその後は週末を控えて次第に動きが鈍った。

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