★米国株式市場は上昇:過度なイタリア政局のリスク回避の動きが後退
NYダウは306.33ドル高の24667.78、ナスダックは65.86ポイント高の7462.45で取引を終了した。イタリア政局に対する過度な懸念が和らいだことで、前日に大きく下げた金融株などを中心に買い戻しが入った。また、原油価格の上昇を手掛かりに石油関連株の上げも目だった。VIX指数は17.02から14.94まで低下した。
★NY外国為替市場:イタリアの政局リスク後退でユーロ買い優勢
ユーロ/ドルは、イタリアの国債や株式相場が上昇したことをながめ、欧州政局に対する過度な懸念後退を背景にした買いが入った。一時1.1648ドルまで上げた後、いったんは伸び悩む場面もあったが、「イタリアの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党『五つ星運動』が経済財務相に推していたユーロ懐疑派のパオロ・サボナ氏に指名を辞退するよう要請した」との報道が伝わると買いが再開した。一時1.1676ドルまで上昇し、その後も底堅く推移した。 ドル/円は、ユーロ/円やカナダ/ドルなどクロス円の上昇につれて一時109.07円まで値を上げたが、総じて108.90円を挟んでもみ合いとなった。
★NY原油先物市場は反発:協調減産維持の見方から買いが優勢
NY原油先物市場は一時68.51ドルまで上昇した。『OPEC加盟国・非加盟国は年内、さらにその先も協調減産を維持し、必要となった場合の増産は段階的で慎重に実施』との見方が伝えられ、買いが優勢となった。また、イタリアの再選挙回避への期待などから欧米株式市場が反発し、景気減速懸念が後退しほか、ユーロ高・ドル安となり割安感が強まったことも買いにつながった。
★NY金・銀先物市場は反発:ユーロ高・ドル買い強まり買いが優勢に
NY金先物市場は一時1308.80ドルまで上昇した。イタリアで組閣を円滑にしようとする動きがみられ、再選挙回避への期待からユーロ高・ドル安となり割安感から金買いが強まった。ただ、一方で欧州株が大方上昇したことや、米株も大幅上昇したことから、安全資産としての金買いは後退し、上げ幅は限定的だった。
★米国債券市場は反落:欧州政治リスクの後退で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.07%高い(価格は下落)2.85%で終了した。欧州政治リスクへの懸念が後退したことで、安全資産としての債券需要が後退した。
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