★米国株式市場は下落:利益確定売りに押された
NYダウは21.03ドル安の20975.09、ナスダックは0.27ポイント安の6025.23で取引を終了した。朝方は税制改革案の発表を控えて小動きとなった。米主要企業決算が良好な内容だったが、連日の株価上昇に利益確定売りが増え上値の重い展開となった。トランプ米政権の税制改革案が発表されると、改革案が概ね予想通りの内容であったことや、財源について具体策がなかったことから引けにかけて下落した。VIX指数は10.76から10.84へ上昇した。
★NY外国為替市場:税制改革案発表後にドル失速
ドル/円は、ニューシン米財務長官が『米史上最大の減税、税制改革になる』『目標は税制改革の恒久化』などと述べると米長期金利が上昇に転じるとともに買いが強まった。また、『米共和党の自由議員連盟はオバマケア代替法案への支持を表明』との報道も支えとなり、一時111.77円まで上値を伸ばした。ただ、財源については具体策が示されなかったことから、NYダウが低下に転じ、米長期金利が低下するにつれてドル売りが加速した。ユーロ/ドルは、欧州時間からのユーロ売りの流れが継続した。一時1.0856ドルまで下げ足を速めた。ただ、税制改革案の公表後は一転してドル安が進むとショートカバーが入り1.09ドル台を回復した。
★NY原油先物市場は小幅高:原油在庫減少を好感
米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、原油在庫が予想以上に減少していたため買いが先行し、一時50.20ドルまで値を上げた。しかし、米国株高が一服したことやガソリン在庫が予想以上に増加したことから、やや上げ渋った。通常取引終了後には下げに転じた。
★NY金・銀先物市場は続落:米国安、米長期金利低下で買い戻しも
NY金先物市場は、1260.70ドルから1272.80ドルのレンジで推移した。米国株が底堅く推移したため売りが先行した。しかし、トランプ政権が法人税の大幅引き下げを柱とした税制改革案を発表したが、想定の範囲内の内容だったことから米国株が失速し、米長期金利も低下したこから下げ幅を縮小する展開となった。
★米国債券市場では反発:材料出尽くしから買い戻し
米国債券市場で長期ゾーンでは6営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.30%で終了した。トランプ米政権が税制改革案を公表すると『材料出尽くし』として債券を買い戻す動きが優勢となった。また、米国株が失速したことも相場を支えた。
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