FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は下落:仏大統領選控え利益確定売り

NYダウは30.95ドル安の20547.76、ナスダックは6.26ポイント安の5910.52で取引を終了した。フランス大統領選の第1回投票を23日に控えて持ち高調整の売りが出たほか、原油価格の下落も投資家心理を冷やした。ただ、トランプ大統領が『税制改革を来週発表する予定』と発言したことで、景気刺激策への期待から一時上げに転じる場面もあった。VIX指数は14.15から14.65へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:仏大統領選控えポジション調整の動きに終始

ドル/円は、週末を控えて持ち高調整売りに押されたほか、ユーロ/円などクロス円の下げにつれて売りが先行した。ただ、トランプ米大統領が『企業と個人の大幅減税を含む税制計画を来週発表する』と述べると、米長期金利の低下幅縮小や株安一服に伴って買い戻しが優勢となった。一時109.32円まで反発したが、その後は109.円台前半での神経質な値動きとなった。ユーロ/ドルは、仏大統領選を控えて持ち高調整目的に売りに押された。一時1.0682ドルまで下押す場面もあったが、売りの勢いも長続きしなかった。引けにかけては買い戻しも入り1.073ドル付近まで下げ渋った。

 

★NY原油先物市場は大幅続落:供給過剰懸念から売り優勢

NY原油先物が50ドルを下回ったのは3月29日以来となった。供給超過に対する警戒感の高まりから大幅続落となった。OPEC加盟国による原油減産合意円超でも需給関係に多いな変化は生じないとの見方が出ている。また、21日に発表された4月の米マークイット製造業PMIが市場予想を下回ったことも嫌気された。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した石油掘削設備(リグ)数が14週連続で増加したため、米国の供給過剰を警戒する売りも広がった。

 

★NY金は続伸・銀先物市場は続落:仏大統領選控え買い優勢

NY金先物市場は、1280.00ドルから1290.10ドルのレンジで推移した。仏大統領選を控え、政治リスクへの警戒感から安全資産とされる金に買いが入った。ただ、様子見ムードも強く上げ幅は限定的だった。1300ドル台回復を前に上値の重い展開となっている。

 

★米国債券市場は続落:景気刺激策期待で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.25%で終了した。仏大統領選を控えて、リスク回避目的の買いが先行した。しかし、トランプ大統領が『企業と個人の大幅減税を含む税制計画を来週発表する』と述べると、景気刺激策への期待から売りが優勢となった。

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