FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は上昇:トランプ米政権への政策期待再燃

NYダウは174.22ドル高の20578.71、ナスダックは53.74ポイント高の5916.78で取引を終了した。市場予想を上回る決算を発表したアメリカン・エキスプレスなど鉱業関銘柄に買いが入った。また、週間新規失業保険申請件数や米3月景気先行指数が堅調な内容となったことも支援材料となった。さらに、ムニューシン米財務長官がまもなく税制改革案を公表すると発言したほか、共和党内でオバマケア代替法案について議論が進んでい売りとの報道もあり、政策期待から終日堅調推移となった。ナスダックは最高値を更新した。VIX指数は14.93から14.15へ低下した。

 

★NY外国為替市場:リスク選好でドルが総じて買われる

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いでドル買いが先行した。NY時間に入ると目先のストップロスを巻き込み上げ幅を拡大した。その後は、109円台前半での神経質な展開となった。しかし、黒田日銀総裁が『資産購入やマネタリーベース拡大のペースは当面現状維持する』『出口戦略を協議するの時期尚早』などの見解を示すと、日米金融政策の方向性の違いが改めて意識された。NYダウ先物や日経先物が上昇したことも買いを誘った。ユーロ/ドルは、欧州時間につけた高値の1.0777ドルが意識されると次第に上げ幅を縮小した。米長期金利の上昇が相場の重しとなった。また、ユーロクロスの失速につれた面もあった。

 

★NY原油先物市場は小幅続落:引き続きガソリン在庫増を嫌気

前日の週間在庫統計で、ガソリン在庫が増加したことが引き続き材料視された。OPEC加盟国の当局者が原油減産合意を延長すると一部で報じられたが、材料視されなかった。市場では、『原油生産水準が大幅に低下しない場合、原油価格の安定は期待できない』とのとの声が聞かれている。

 

★NY金は反発・銀先物市場は続落:新規材料なく小動き

NY金は、1278.00ドルから1285.20ドルのレンジで推移した。ドルインデックス指数に目立った動きがなかったことで、金は動意に欠ける動きとなった。週末のフランス大統領選挙の第1回投開票を前にポジション調整的な売買に終始した。

 

★米国債券市場は続落:欧州の政治リスク後退で売り優勢

米国債券市場で長期ジーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(債券価格は下落)2.23%で終了した。欧州の政治リスクが後退したことから、安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株が堅調に推移したことも重しとなった。

 

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