★米国株式市場はまちまち:IBM決算と原油価格下落を嫌気
NYダウは118.79ドル安の20404.49、ナスダックは13.56ポイント高の5863.04で取引を終了した。複数の主要企業決算が堅調な内容となったことから、ハイテク株を中心に買いが広がった。しかし、ITサービスのIBMの決算内容が嫌気され売りに押されたほか、原油価格の下落から石油関連株が下落したことも相場の重しとなった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では全体的に景気が緩やかに拡大したとの認識が示されたが、個人消費が強弱入り混じる内容となったこともあり、相場への影響は限定的だった。VIX指数は14.43から14.92へ上昇した。
★NY外国為替市場:株安・原油安でドルの戻りも限定的
ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いでドル買いが先行した。NYダウ先物や日経先物が上昇、米長期金利の上昇を受けて徐々に買いの勢いが強まり、一時109.18円まで上昇した。ただ、前日の109.22円が目先の上値目処として意識されると次第に上値を切り下げる展開となった。NYダウが失速したことや、原油価格の下落を背景に資源国のクロス円が下落したことこにつれ、リスク回避のドル売りが出た。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景にしたユーロ売りに押され、一時1.0699ドルまで下落した。その後は対円などでドル買いが一服したことから下げ渋ったものの、戻りも限定的だった。
★NY原油先物市場は続落:ガソリン在庫増を嫌気
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、ガソリン在庫が2月以降で初めて増加し、原油生産の水準は2015年8月以降で最高となったことが下落の要因となった。市場では『米国のガソリン精製品の在庫が堅調に増加しており、全米48州で生産で拡大している。』との指摘があった。供給超過を懸念して短期筋などの売りが活発となった。
★NY金・銀先物市場は下落:ドルが強含みとなり売り優勢に
NY金先物は、1275.40ドルから1292.70ドルのレンジで推移した。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇したことや、心理的な節目である1300ドル手前で上値が重くなったことから利益確定売りにより上値が重くなった。ただ、仏大統領選挙の第1回の投開票が迫っていいることで、先行き不透明感から金は売られにくい。
★米国債券市場は反落:欧州政治リスクやや後退で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.21%で終了した。欧州政治リスクがやや後退したとの見方から、安全資産とされる債券需要が後退した。ただ、引けにかけては米国株が下落したことから下げ渋る展開となった。
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