FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

★米国株式市場は下落:欧州政局の不透明感から売り優勢

NYダウは113.64ドル安の20523.28、ナスダックは7.32ポイント安の5849.47で取引を終了した。ゴールドマン・サックスなど四半期決算を発表した主力株の一角に売りが膨らんだ。仏大統領選挙が4月23日に控えるなか、英国のメイ首相がEU離脱交渉の是非を問う解散選挙の実施を表明し、先行き不透明感から欧州株が全面安となったほか、北朝鮮情勢への警戒感も根強く軟調な展開となった。VIX指数は14.68から14.43へ低下した。

 

★NY外国為替市場:ポンド買い進み全般ドル安進行

ドル/円は、全般にドル売りが進んだ影響を受けたほか、米長期金利の低下を背景にした売りが出た。米国株や日経先物も大幅に下落するなど、リスク回避の売りも強まった。ユーロ/ドルは、対ポンドを中心に全般ドル売りが進んだ流れに沿った。米長期金利の低下も相場の下支えとなり、一時1.0736ドルと3月30日以来の高値を更新した。

 

★NY原油先物市場は続落:米国内原油供給増懸念を嫌気

引き続き米国内の生産拡大への懸念が相場の重しとなった。19日に公表される米国内の原油在庫は増加が予想されており、ポジション調整的な売りが優勢となった。さらに、昨日発表された米3月鉱工業生産と3月住宅着工件数が共に市場予想を下回ったほか、トランプ政権の税制改革が遅延するとの見方が浮上していることも嫌気された。

 

★NY金は続伸・銀先物市場は反落:ドルインデックス指数低下で買い優勢

NY金先物市場は、1280.60ドルから1294.40ドルのレンジで推移した。英国のメイ首相が6月の解散総選挙実施を打ち出したことからポンドが主要通貨に対して上昇した。そのため、ドル指数が3月末以来となる100割れとなったほか、米長期金利の低下やドルが主要通貨に対して弱含んだことも買い材料となった。

 

★米国債券市場は反発:欧州政局の不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.08%低い(価格は上昇)2.17%で終了した。英国で6月8日に総選挙が前倒しで実施されると伝わると、欧州政局の先行き不透明感が強まり、安全資産とされる債券需要が高まった。米長期金利は一時2.16%台と昨年11月以来の水準まで低下した。

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