★米国株式市場は下落:欧州株の全面安で米国株の売り優勢
NYダウ391.64ドル安の24361.45、ナスダックは37.26ポイント安の7396.59で取引を終了した。イタリアの政局不安を背景に欧州株が軒並み下落すると、米国株もリスク回避の売りに押された。また、スペインでもラホイ首相への不信任決議案が今週中に採決される見通しであり、リスク回避による米長期金利の低下を受けて金融株の下げが目立ち相場の重石となった。下げ幅は一時500ドル超を越える場面もあった。VIX指数は13.22から17.02へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株安と米長期金利低下受け円買い優勢に
ドル/円は、NY原油先物が一時買い戻され、米長期金利が2.88%台まで上昇したことでドル買いが先行した。しかし、109円台で上値の重さが確認されると次第に上値を切り下げた。NYダウの500ドル超安や長期金利の大幅低下を受けて、一時108.11円と4月23日以来の安値を更新した。ただ、引けにかけては株安が一服したことなどを背景に108.70円台まで下げ渋った。ユーロ/ドルは、イタリア『五つ星運動』のディマイオ党首が『決してユーロ離脱を模索したことはない』との見解を示したことを受けて、一時1.1590ドル付近まで反発したが、その後は株安などを背景にしたリスク回避の売りが再掲し、1.15ドル台前半まで押し戻された。
★NY原油先物市場は続落:前週末の協調減産緩和観測が引き続き売り材料
NY原油先物市場は一時65.92ドルまで下落した。『サウジアラビアやロシアは協調減産を緩める考え』との前週末の報道が引き続き売り材料となった。また、イタリアやスペインの政治不安から世界的に株安が広がったことや、ユーロがドルに対して大幅下落したことも売り材料となった。ただ、66ドル割れ後は利益確定などの買い戻しもみられ、下落幅はやや縮小した。
★NY金・銀先物市場は続落:ユーロ安・ドル高で割高感から売り優勢
NY金先物市場は、1291.40ドルまで下落後、一旦1304.30ドルまで上昇した。イタリアやスペインの政治不安からユーロ安・ドル高が進行したことで、割高感から売り圧力が強まった。その中、欧州株が全面安となり、NYダウも大幅に下落したことを受け、安全資産としての金買いも見られ、一時小幅に切り返す場面もあった。
★米国債券市場は続伸:南欧の政局不安の高まりから買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.15%低い(価格は上昇)2.78%で終了した。イタリアやスペインの政局不安を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めたため、安全資産とされる債券需要が高まった。利回りは一時2.75%と4月11日以来の水準まで低下した。
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