★米国株式市場は下落:長期金利低下で金融株に売り広がる
NYダウは59.44ドル安の20591.86、ナスダックは30.61ポイント安の5836.16で取引は終了した。シリアや北朝鮮を巡る地政学リスクが嫌気され、投資家がリスク回避の姿勢を強め売りが先行した。1-3月期決算シーズに入り、業績発表に期待した買戻しも入ったが、トランプ大統領が『低金利政策が好ましい』『ドルは強過ぎる』などの見解を示し、米長期金利の低下を背景に金融株に売りが広がったことも相場の重しとなった。VIX指数は15.08から15.71へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドル高けん制発言受け総じてドル安
ドル/円は、109.60円を挟んでもい合い商状となっていたが、米露外相共同記者会見が始まると徐々に買いが優勢となった。ラブロフ露外相が『米露は北朝鮮を巡り外交的解決必要との意見で合意』などと述べたほか、ティラーソン米国務長官が『米露はシリア問題で新たな提案を検討』『米露は北朝鮮の非核化が必要との認識で合意』などの見解を示すとドル買いにつながった。ただ、その後トランプ大統領がドルが過剰に強くなりつつあるとの見解を示したためドル売りが加速した。ユーロ/ドルは、米露外相共同記者会見後に全般ドルの買い戻しが進むと、一時1.0589ドルまで下落した。しかし、トランプ大統領のドル高けん制発言をきっかけに1.0675ドルまで急ピッチで買い戻された。
★NY原油先物市場は下落:利益確定売りが優勢に
公表された統計で米国の石油生産が約1年ぶりの高水準を示したことが要因となった。ただ、原油・ガソリン在庫は予想以上に減少しており、下げ幅はやや縮小した。時間外取引で一時53.76ドルと3月7日以来の高値を付けた後だけに、利益確定目的の売りが優勢となった。市場では、需給関係はバランスされつつあり、NY原油先物は50ドル台から53ドル台での取引がしばらく続くとの見方が浮上している。
★NY金・銀先物市場は続伸:ドル安も加わり買い優勢
NY金先物市場は、1273.80ドルから1289.00ドルのレンジで推移した。シリアや基調線の緊迫化など地政学リスクの高まりを嫌気し、安全資産とされる気に買いが入った。また、トランプ大統領の発言をきっかけにドルが主要通貨に対して弱含んだことも金買い材料となった。
★米国債券市場は続伸:安全資産の債券需要高まる
米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.24%で終了した。地政学リスクへの警戒が続くなか、安全資産とされる債券需要が高まった。また、トランプ大統領が『低金利政策が好ましい』との見解を示したこで買いが優勢となった。米長期金利は一時2.23%台と昨年11月17日以来の低水準まで低下した。
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