★米国株式市場は下落:地政学リスクの高まりを嫌気
NYダウは6.72ドル安の20651.30、ナスダックは14.15ポイント安の5866.77で取引を終了した。シリアや基調線情勢を巡る不透明感が嫌気されリスク回避の動きが強まり売りが先行した。そのため、米長期金利が低下したことから、金融株を中心に軟調となった。しかし、今週後半から主張企業の決算を控えて持ち高調を傾けにくい面もあり、売り一巡後は買い戻しが入った。VIX指数は14.05から15.08へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利の低下を受け全般ドル売り
ドル/円は、NY勢参入後に米長期金利が低下するとドル売りが強まった。また、日経先物が軟調に推移したことも重しとなった。目先の下値目処として意識されていた110.00円を下抜けるとストップロスを誘発して下押しした。その後は長期金利の低下一服や、NYダウの下げ幅縮小に伴って下げ渋る場面もった。ただ、シリアや基調線などを巡って地政学リスクがくすぶるなかで戻りも鈍かった。ユーロ/ドルは、欧州時間からユーロクロスの上昇につれて買いが先行した。米長期金利の低下を背景にドル売りが進み、一時1.0629ドルまで上昇した。ただ、一巡後はユーロクロスが一転して下落したため、次第に上値も重くなった。
★NY原油先物市場は続伸:減産合意延期の思惑から買い優勢
一部市場参加者から、『サウジアラビアは減産合意の延長を望んでいいるもよう。』と伝わり、主要産油国の行動は石油在庫圧縮に寄与しているとの見方が増えており、需給関係の改善を意識して原油先物は底堅い動きを続けている。また、シリア情勢の緊迫化も原油先物を下支えしているとの声も聞かれている。
★NY金・銀先物市場は上昇:リスク回避の高まりから買い優勢
NY金先物市場は、1254.70ドルから1277.40ドルのレンジで推移した。シリアや北朝鮮の緊迫化など地政学リスクの高まりを嫌気し、安全資産とされる金買いが優勢となった。また、為替市場でドルが売られたことも買い材料となった。
★米国債券市場は続伸:安全資産として債券需要高まる
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.07%低い(価格は上昇)2.29%で終了した。シリアや北朝鮮などを巡る地政学リスクが意識されるなか、安全資産としての需要が強まった。ただ、米10年債入札が『低調だった』と受け止められたため、一時売りが優勢となる場面もあった。
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