★米国株式市場は上昇:シリアを巡る懸念の高まりを嫌気
NYダウは14.80ドル高の20662.95、ナスダックは14.47ポイント高の5878.95で取引を終了した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことが好感されたほか、原油価格も上昇したことを受け100ドル近く上昇した。ただ、トランプ大統領がシリアのアサド大統領を強く強く非難したことを切っ掛けに上げ幅は縮小し、マイナス圏に沈む場面もあった。また、米中首脳会談や米3月雇用統計結果を見極めたいとの思惑から引けにかけても上値の重い展開となった。VIX指数は12.87から12.39へ低下した。
★NY外国為替市場:地政学リスク上昇を警戒したドル売り
ドル/円は、ライアン米下院議長がオバマケア改廃法案で大きな進展があったことを明らかにしたほか、米国の週次新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したためドル買いが優勢となった。その後、トランプ大統領やティラーソン米国務長官が北朝鮮やシリア対応で強気の姿勢を見せたため地政学的リスク上昇を警戒したリスク回避のドル売り・円買いが再燃した。ユーロ/ドルは、ECBが3月理事会議事要旨の中で、追加利下げの可能性をあらわすフォワードガイダンスを削除するのは時期尚早との見解を示したほか、ドラギECB総裁の発言『物価基調は引き続き弱い』を受けて、ECBの早期金融引き締めの思惑が後退したことからユーロ売りが強まった。
★NY原油先物市場は上昇:ドライブシーズンを意識した買い
新たな手掛かり材料に欠けるなか、米国在庫の増加部は、OPECの減産と相殺するとの見方が強まった。また、ガソリン需要が増えるドライブシーズンに向けて、米国での原油需給も引き締まるとの観測から堅調推移となった。
★NY金・銀先物市場は上昇:地政学リスク懸念の高まりで買い優勢
NY金は、1251.30ドルから1260.90ドルのレンジで推移した。米FOMC議事録要旨を受けて、金利引き上げは緩やかに行われるとの見方が強まった。また、北朝鮮やシリアとの緊迫化などを背景に、安全資産とされる金買いが優勢となった。
★米国債券市場は反落:地政学リスク高まり買い戻しも
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.34%で終了した。良好な米雇用指標や米国株高を背景に債券需要の後退から売りが先行した。しかし、北朝鮮やシリアを巡り地政学リスクが高まると買い戻しが優勢となった。
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