★米国株式市場は下落:FOMC議事録を受け金融引き締め警戒感広がる
NYダウは41.09ドル安の20648.15、ナスダックは34.13ポイント安の5864.48で取引を終了した。米3月ADP雇用統計が予想を上回り、米景気拡大への期待から買いが先行し、日中は大幅上昇となった。FOMC議事録で『大方のメンバーは再投資政策の変更が今年後半に正当化されると認識』『一部メンバーが株価は非常に高いと見ている』との見解が示されたことで、金融引き締めの警戒感が高まった。また、ポール・ライアン共和党下院議長が減税法案のとりまとめに時間を要すると発言したことが嫌気され、引けにかけて下落に転じた。VIX指数は11.79から12.87へ上昇した。
★NY外国為替市場:NY市場でドルが乱高下
ドル/円は、米3月ADP雇用統計予想以上のポジティブサプライズを受けてドル買いが加速した。ただ、米3月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったほか、FOMC議事録でバランスシートの縮小の可能性が示唆されたことや、一部メンバーが『株価が非常に高い』との見解を示したことなどが警戒感につながった。さらに下院議長の発言で税制改革案への期待も後退したことを受け、円買い・ドル売りが強まった。ユーロ/ドルは、バイトマン独連銀総裁が『1年以内の債券購入終了を望む』と発言したことに買いで反応した。しかし、米雇用指標が上振れしたことでドルが全面高となるなかで失速した。ただ、その後は米長期金利の低下やドル/円の急落を横目に買い戻しが強まり、1.0681ドルまで持ち直す場面があった。
★NY原油先物市場は小幅続伸:予想外の原油在庫増を嫌気
原油需給の引き締まりを見込んだ買いが入り一時51.88ドルと約1カ月ぶりの高値を付けた。しかし、米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫が予想外に増加したことが分かると売りが優勢となり、下げに転じる場面もあった。
★NY金・銀先物市場は反落:時間外取引では買い戻し優勢に
NY金先物市場は、1245.50ドルから1259.40ドルのレンジで推移した。米3月ADP雇用統計が予想以上に大幅に上回ったことを受け、米景気拡大への期待感が高まったことから売りに押された。しかし、FOMC議事録の内容を受け米長期金利が低下し、米国株が下落したことを受けて時間外取引では買い戻しの動きとなり1250ドル台後半まで値を戻した。
★米国債券市場は反発:FOMC議事録公表後に買い戻し強まる
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.33%で終了した。良好な米雇用指標を受けて安全資産としての債券需要が後退した。しかし、FOMC議事録の公表後は株価が急落したことで買い戻しが優勢となった。
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